今日は、1998年の歴史的名盤、ブランキー・ジェット・シティの『ロメオの心臓』を紹介します!
僕を同調圧力や常識から開放してくれたブランキー・ジェット・シティ。
では、早速みていきましょう!
ブランキー・ジェット・シティの基本プロフィール
ブランキー・ジェット・シティは、1987年に名古屋で結成したロックバンドです。
1991年にアルバムデビュー、その後、8枚のスタジオアルバムを発表し、2000年に解散。
ブランキーの音楽性は、ロカビリーやロックンロール、パンクなどからの強い影響を感じさせるスタイル。
彼らの力強い眼差しの奥には知性が溢れていて、破壊的な側面と繊細な側面を持ち合わせ、まっすぐ突き刺さってくるような世界観を持ったバンド。
それが、ブランキー・ジェット・シティ。
現在も個々に新たなバンドでの活動など、精力的に活動しています。
ブランキーは、3ピースバンドでありながら、分厚く強固な音像と、稀有な存在感を放っていた。
メンバーは浅井健一、照井利幸、中村達也。
浅井健一(Kenichi Asai):ギター、ボーカル
浅井健一:1964年12月29日生まれ、愛知県出身。
浅井さんは、「ピュアな探検家」、とにかく多作で、好奇心と愛に溢れています。
照井利幸(Toshiyuki Terui):ベース
照井利幸:1964年2月28日生まれ、愛知県出身。
照井さんは、「ロマンチスト」、ドラマティックな世界観を持ち、スピリチュアルなオーラに包まれている。
中村達也(Tatsuya Nakamura):ドラムス
中村達也:1965年1月4日生まれ、富山県出身。
達也さん、「アヴァンギャルド」、瞬間を切り裂く即興性を持ち、洗練とサイケデリックを操る。
ロメオの心臓は映画のような作品
アルバムタイトル | ロメオの心臓 |
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リリース | 1998年6月24日 |
レーベル | ポリドール |
パーソネル | 浅井健一(g,vo) 照井利幸(b) 中村達也(ds) |
『ロメオの心臓』をCDで聴き、MDでも聴き、PCでも聴き、iPodでも聴き、iPhoneでも聴いている。
メディアが変わってもずっと好きで聴いてしまう。
そして、その音楽性は今でも鮮烈に刺さってくる。
超シネマティックな作品で、何度聴いても全く飽きない。
「観る」という感覚で「聴く」をしている感じ。
そして更に、今あらためて聴くと、『ロメオの心臓』は極めて洗練されてるな、と感じる。
『ロメオの心臓』は、バンドの成熟と新たな方向性を手に入れている。
「スクラッチ」、「古い灯台」、「ハツカネズミ」などに、シネマティックな世界観が濃く出ている。
『ロメオの心臓』の世界観を構成する要素
『ロメオの心臓』は、ニルヴァーナ、PJハーヴェイ、ポーティスヘッド、レディオヘッドなどのエッセンスを多分に感じられる作品。
浅井さん自信がフェイバリットとして挙げているバンドでもあるから、世界観が近いのは当然といえば当然かもしれない。
『ロメオの心臓』はシネマティックな作品で、「退廃的なムード」が全体に感じられる。
一方で、「ニルヴァーナ」や「レディオヘッド」との共通点は、「退廃的なムード」以上に、「愛とユーモア」の感性に近似性があるように思う。
『ロメオの心臓』構成要素:Nirvana
『ロメオの心臓』構成要素:PJ Harvey
『ロメオの心臓』構成要素:Radiohead
シネマティックな世界観は映画のサウンドトラックのように映像的
「古い灯台」の飽和的な音の爆発力、サントラのように映像を呼び起こすような、シネマティックな世界観をここまでクールに味付けしている日本のバンドを他に知らない。
「マッシヴ・アタック」や、「デス・イン・ヴェガス」などのUKの香りが漂っている。
三人のグルーヴ感がシンプルながらぐいぐいうねる。
サウンドメイクに対するアプローチに、ブランキーの新たな側面を感じる。
「古い灯台」の猛烈な荒波を彷彿とさせる激しいうねりから、「幸せな人」の展開は何度聴いてもワクワクする。
「幸せな人」で見せる世界は、清々しい東京の空。
エンディングの「ハツカネズミ」は、詩的かつ映像的に紡がれる、奥行き感、空間的広がりは、まるで「バグダッド・カフェ」や、「ヴィム・ヴェンダース」的世界観、切なくも力強い。そして、美しい。
『ロメオの心臓』構成要素:Massive Attack
『ロメオの心臓』構成要素:Bagdad Café
ブランキーのありのままのかっこよさ
ブランキー・ジェット・シティは、個々の個性を誰一人殺そうとする人がいない。
「俺が一番になりたい」という思想の人間は一人もいない。同調圧力なんかと無縁の世界観だからかっこいいなって感じるんだろうなあ。
「ありのまま」のかっこよさを教えてくれたブランキー。
14歳の僕に刺さったまま。
今日は以上です!
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