NIGO®さんを迎えたLVMHグループのファッションブランド「KENZO」。
この記事は「NIGO®さんが手掛けるKENZOをざっくり知れる」内容です。
※目次もご活用くださいませ。
深みを増した極上のグルーヴ
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ序章
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ続編
Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。
プロフィール詳細
1.KENZOとは
「KENZO(ケンゾー)」とは、日本人デザイナーである高田賢三さんが創業したパリのファッションブランド。
下記は2022年1月23日に行われた「KENZO2022年秋冬コレクション」の一幕。
まずは、高田賢三さんについて「ざっくりインプット」していきましょう。
2.高田賢三さん
「KENZO」の創業者は高田賢三さん。
高田賢三さんは、1939年生まれ、兵庫県出身、文化服装学院卒のファッションデザイナー。
2020年10月、新型コロナウィルスにより死去。享年81歳。
※下記のとおり、高田賢三さんは1970年にパリで「KENZO」を創業しています。
フランス、パリ2区のギャルリ・ヴィヴィエンヌ(ギャラリー・ビビエンヌ)で、プレタポルテのブティック「ジャングル・ジャップ」(現ケンゾー)をオープン。
出典:Wikipedia
そして、今回新たに「KENZO」のアーティスティックディレクターに就任したNIGO®さんは、「KENZO」誕生の地である「パリ2区のギャルリ・ヴィヴィエンヌ」にてファーストコレクションを発表しました。
NIGO®さんは「KENZO」という歴史を紐解き「過去と未来をつなぐ」という使命感のもと、NIGO®さんの持ち味である「サンプリングとミックス」の技術で新たな価値を「KENZO」ともに創造していきます。
※下記が高田賢三さん。
ではつぎに、「KENZO」の特徴について「ざっくりインプット」。
3.KENZOの特徴
「KENZO」の特徴は、鮮やかなカラーバリエーションと、大胆なパターンオンパターンで見せるスタイリングなどにあります。
色鮮やかな花柄×花柄の大胆な組合せ、日本の平面作図から生み出されたゆったりとしたシルエット、安価なコットンを多用したカジュアルなコレクションはパリ・モード界に大きな衝撃を与える。
出典:Wikipedia
※下記の写真2枚目、これはまさに「KENZOらしさ=大胆な花柄」と「NIGO®さんらしさ=ワーク・デニムなどのアメリカンカジュアル × アーカイブのサンプリング」を象徴するルックなのでは?と思います。
さらに、個人的な感想で恐縮ですが「KENZO2022年秋冬コレクション」で表現された各ルックから感じたのは、ボディラインを強調することはなく、「レディース・メンズの垣根」もなく、「Diversity & Inclusion 多様性と包括性」に配慮した内容になってはいるものの、そもそもそれら全てが「NIGO®さんらしさにあふれている」ところに感動しました。
なので、これまでにNIGO®さんが手掛けてきた数々のプロダクトは、そもそも「普遍的でタイムレスなデザインだったんだ」と改めて感じたしだいなのです。
だからこそ、万人に受け入れられてきたのでしょうね。
ではつぎに、「KENZO」の歴代デザイナーを「ざっくりインプット」していきましょう。
4.歴代デザイナー
高田賢三さんは2000年春夏コレクションを最後に「KENZO」を退任。
2000年秋冬コレクションから後任のクリエイティブディレクターには、レディスデザインをジル・ロジエさん、メンズデザインをロイ・クレイバーグさんが担当。
また、2004年秋冬コレクションからはアントニオ・マラスさんが、レディスデザインのクリエイティブディレクターを担当。
その後、2012年から直近2020年春夏コレクションまでをキャロル・リムさんとウンベルト・リオンさんがクリエイティブディレクターを務めました。
下記にもあるように、キャロル・リムさんとウンベルト・リオンさんは「KENZO」を大きく飛躍させることに成功。
2011年に現職に就任して以来、2人は「ケンゾー」を2ケタ成長させてきたとされている。業界筋は年間売上高を3億〜4億ユーロ(約366億〜488億円)とみている。
出典:WWD
※下記右:キャロル・リムさん、左:ウンベルト・リオンさん、中央:高田賢三さん。
そして、2022年秋冬コレクションからNIGO®さんがアーティスティックディレクターを担当。
※下記のとおり、2021年9月にNIGO®さんが「KENZO」アーティスティックディレクターに就任した情報が解禁されました。
キャロル・リムさんとウンベルト・リオンさんが「KENZO」を大きく飛躍させることに成功してもなお「さらなる成長と、変わりゆく時代への対応をする」べく抜擢されたのがNIGO®さんということになります。
ちなみに「KENZO」は、ルイ・ヴィトンと同じLVMHグループ(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)が所有するブランドなので、ルイ・ヴィトンがヴァージル・アブローさんを起用した背景なども、NIGO®さんの起用に何らかの後押しとなったのかもしれません。とはいえ、ヴァージル・アブローさんが積み上げた功績にはNIGO®さんを含む「裏原カルチャー」が不可欠だったとすれば、「なるべくしてなった」「時代は求めていた」と捉える方が、もしかしたら自然なのかもしれないですね。
ヴァージル・アブローさんがルイ・ヴィトンのメンズアーティスティックディレクターに就任した背景にも、「さらなる成長と、変わりゆく時代への対応をする」ことは当然求められたでしょうし、なおかつ、近年世界中で意識が高まっている「多様性と包括性」という命題にも取り組める人材が求められたに違いありません。
だからこそ「美しいだけの服では売れない」のが「今」で、様々な「文脈」に精通し、それを「参照・引用」する力が求めれています。
だからこそ、NIGO®さんが抜擢されたのだと思うと感慨深いです。
伝統文化である、歌舞伎や茶の湯、陶芸などの民藝などにも高い感度で反応していくNIGO®さんの感性は、あらゆるアーカイブ=歴史に対し敬意と魅力を見出し、新たなデザイン=新たな価値へと昇華していけるデザイナーだと僕は思っています。
5.まとめ
NIGO®さんにまつわる「キーワードとキーパーソン」を下記にまとめてみました。下記もあわせてどうぞ!
今日は以上です。
skでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
記事が参考になりましたら幸いです。
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