今日は、1998年の歴史的名盤、シアターブルックの『まぶたの裏に』を紹介します!
僕に音楽の多様性を教えてくれたシアターブルック。
では、早速みていきましょう!
シアターブルックの基本プロフィール
シアターブルックは、1986年結成、早い段階から生音とDJによるサンプリングビートなどをミックスしたスタイルを確立し、今も現役で活躍しているロックバンド。
フロントマンである佐藤タイジの圧倒的な存在感とギター。
中条卓のブラックミュージック仕込みの極上なグルーヴィーベース。
中期から参加している世界的にも有名なセッションドラマーである沼澤尚。
多くのミュージシャンが絶大な信頼をよせるキーボーディスト、元ミュート・ビートのエマーソン北村。
以上のメンバーで、現在は4ピースバンドとして活動中。
現在までに10枚のスタジオアルバムをリリースしており、最高のライヴバンドとしてアーティストからの評価も非常に高い。
シアターブルックのメンバー
極上のグルーヴと力強い愛のメッセージを発信し続ける4ピースバンド。
メンバーは佐藤タイジ(g,vo)、中条卓(b)、エマーソン北村(key)、沼澤尚(ds)の4人。
佐藤タイジ:1967年1月26日生まれ、徳島県出身。
中条卓:1965年1月18日生まれ、神奈川県出身。
エマーソン北村:1962年5月17日生まれ、北海道出身。
沼澤尚:1960年4月19日生まれ、東京都出身。
シアターブルックはライヴが凄い
シアターブルックは全メンバーの演奏技術が超絶的に高いのが魅力の一つでもあります。スタジオレコーディングの音源以上に彼らの魅力はライヴで発揮されます。ちなみにシアターブルックは1991年のレッチリ来日ライブで前座を努めています。
シアターブルックの1998年リリースのシングルが超名曲
シングルタイトル | まぶたの裏に |
---|---|
リリース | 1998年10月21日 |
レーベル | Epic |
パーソネル | 佐藤タイジ(g,vo) 中条卓(b) 吉沢昭広(DJ吉沢dynamite.jp) エマーソン北村(key) 小島徹也(ds) |
ブランキー・ジェット・シティやミッシェル・ガン・エレファントをキッカケに、ロックに目覚めた14歳の私は、ロックの破壊力と繊細な感性の包容力に魅了されていた。
なんだこれはという違和感。パンク寄りの音楽に心惹かれていた14歳の私には、シアターブルックの放つブラックなファンクネスに、表現のしようのない魅力を感じた。心を奪われた。
なんなんだこれはと。邦楽という文脈に、こういう音楽をする人たちがいるんだという音楽の多様性を垣間見ました。
「まぶたの裏に」のPVもスペースシャワーTVで連日観かけるようになり、その世界観に引き寄せられニューアルバムヴィラコチャ(VIRACOCHA)の発売を心待ちにするようになっていた。もう、もはや、学校どころではない。休みがちだった学校、ギターが弾きたい。理解してくれた両親には感謝しかない。
ヴィラコチャのリリース記念で行われた、タワレコ渋谷店のインストアライブをラッキーなことに観ることが出来た、心から震えた人生初ライブ。ゲストにSAKURAさんが登場し、その圧倒的な歌唱に圧倒され、ライブの素晴らしさを身をもって体験することに。
「聖なる巨人」のイントロを聴くと、今も感動する。
「まぶたの裏に」は、ドラマティックな要素と、力強いストレートなロックの要素が詰まっていて、美しいギターのアルペジオが最高にかっこいい楽曲。
そして、シアターブルックの作品の中で初期の3枚のアルバムは本当に他では味わえない独自のクールなセンスが詰まってるので是非聴いてほしい!
シアターブルックの世界観を構成する要素
魂をつらぬく、極太の愛、こんなに愛をストレートにぶちまけてくるのに、なんでかクールな印象があって、感服させられる。
ベン・ハーパー、ライ・クーダー、マッシヴ・アタック、ラテン・プレイボーイズ、ゴメスなど、当時のギター・マガジンでタイジさんがオススメしていたアーティスト。
ファンクネスとクールネスの要素を消化して昇華しているシアターブルックのサウンドメイク。
映像的なサウンドスケープには、ライ・クーダーのサントラやアストル・ピアソラの作品にも通じる要素を感じ取ることができる。
パンク精神から解き放たれるガットギターの音、フォークロアやプリミティブな側面、熱くてクールな感性。このミックス感覚に強く刺激されあらゆる音楽に興味を持つようになった。
カップリングのHASTA LA VISTAも名曲
「まぶたの裏に」のカップリングである「HASTA LA VISTA」の死ぬほどかっこいいリフ、サビの祝祭的ムードと煮えたぎる地獄で会おうぜベイビー的な要素を、一つの作品の中で力強く生きる力へと転換していく。
教科書には書いてない、勇気を教えてくれたんだ。
佐藤タイジのワウとディレイ
僕が最初に買ったエフェクターはワウペダル。ファンキーな要素をこれほどまでに表現できる装置がほかにあるだろうか。
タイジさんは当時VOXのワウペダルを使っていた、ギターマガジンの機材紹介は結構好きで読んでた。ディレイはボスを使用していた。
アンプ直しか知らなかった私は、タイジさんが紹介していた作品や、シアターブルックの作品を通して、ワウやディレイの存在を教わった。
シアターブルックの存在感あるギターサウンドは、ジミヘンでもサンタナでもなく、タイジさんの音、オリジナル。かっこいいギタリストの音。
そしてソーラー武道館などの取り組みなど、人間としても行動力と決断力が冴えていて、リスペクトしている。タイジさんの根本には常にありったけの愛があふれだしている。
バンドの演奏力も勿論ずば抜けてかっこいい。ライヴが本当に上手いし、最高にかっこいい。
シアターブルックの魅力
初期のシアターブルックは、1stから4thアルバムぐらいまで映画のサウンドトラックのような映像的世界観がかっこよく、後期のロックバンドといった方向性も垣間見えながら、トライバルなムードや、スペーシーな世界観など初期ならではのかっこよさは依然として唯一無二な価値があると思います。
今日は以上です!
コメント