映画マトリックスで使用されたレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの楽曲は「Wake Up」です。
下記の楽曲になります。
※歌詞の内容や、映画について知りたい方は本文も併せてどうぞ。
なお本文には、映画マトリックスに関するネタバレ要素が含まれています。ご注意ください。
※目次もご活用くださいませ。
深みを増した極上のグルーヴ
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ序章
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ続編
Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。
プロフィール詳細
1.曲名「Wake Up」
この「Wake Up」は、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの1stアルバムに収録されている楽曲で、映画マトリックスの本編では、主人公ネオの「復活=戦いの始まり」を彩る重要なシーンで挿入される楽曲。
下記の動画で、「Wake Up」の日本語訳を確認できますのでご興味があればご参考に。
※この動画、綿密に作られていてクオリティ高い!
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは、メッセージ性の強い楽曲が多く、フロントマンであるザック・デ・ラ・ロチャが書く歌詞は、社会への問題提起である場合が多いのが特徴でもあります。
そして、この「Wake Up」も、その例外ではなく、ベトナム戦争、民主主義、第31代アメリカ合衆国大統領ハーバート・フーヴァー、キング牧師、マルコムXなど、アメリカ社会におけるキーワードが所狭しと織り込まれた内容となっており、エンディングに何度も「Wake Up」と叫ぶ構成が、映画マトリックスとのシンクロ二シティを感じる楽曲です。
ではつぎに、ところでマトリックスって、どんなんだったっけ?という方の為に、ちょっとだけ映画マトリックスの内容を確認していきますね。
2.シンギュラリティと救世主
では、映画マトリックスについと、ちょろっとご説明いたします。
映画マトリックスは、大雑把に言うと、「コンピューターに人類が支配されたシンギュラリティ以降のディストピア」を描いています。マトリックスの舞台は2199年です。
そして、「問題から目を背けるな」というメッセージをたっぷり含んだ歴史的SF映画といえるのではないかな?と思っております。
※ちなみに、シンギュラリティとは、ざっくりいうと、人間の脳を人工知能が凌駕する時点のことになります。
カーツワイルは著書で、2045年には人間の脳とAIの能力が逆転するシンギュラリティに到達すると提唱している。
出典:シンギュラリティ
※なお、ディストピアとは、理想郷とは真逆である暗黒郷のこと。
映画マトリックスはSFですが、怖いくらいに現実感のある映画です。
※とはいえ、超絶トリッキーな歴史的映像表現なので、表面的にはどう見てもSF。下記のシーンなど、映画マトリックスはエポックメイキングなシーンだらけです。なので、表面的には現実感のない表現も多いのですが、ストーリーが怖いほどリアル。
本作を見ていると、「そもそも現実と虚構の境界線は常に曖昧だな」と考えさせられます。
一方で、映画マトリックスは「現実と仮想現実」との境界線を、明確に分けて描写しているので、ストーリー展開は非常にわかりやすい。
そして、映画マトリックスの肝となる部分は、その「現実と仮想現実」とは、詰まるところ双方ともに「生身の人間を介して実現している」という部分かなと思っています。
※なにしろ「現実と仮想現実」は、いずれも人間の脳がそれを認知してこそ、実現していますもんね。
ちなみに、主人公のネオ(キアヌ・リーブス)は、覚醒するまで仮想現実の中で働き、遊び、生活をしていました。つまり、覚醒以前は仮想現実こそがネオの現実世界だったのです。しかし、覚醒することで、それらは全てシステムに搾取されていたに過ぎない、それこそが現実だと認識するように。
そんなネオが、復活し覚醒する、つまり救世主となる、というところが、映画マトリックスの大まかな流れになっており、さきほど紹介した楽曲「Wake Up」との親和性がめちゃめちゃ高い内容なのであります。
また、映画マトリックスは、そもそも人間は、技術・習慣・言語などの「知識=プログラム」を、人間もAIと同様に「学習=ラーニング」によって「習得=インストール」し、「行動=動作」しているという現実を、「端的に鋭く明示」しているので、なんだか目からウロコだったりもします。
※それらの描写に、終始ハッとさせられっぱなしの136分。シリーズ最新作の「レザレクションズ」でもきっとハッとさせられっぱなしになるんだと期待しています。
3.名画に名曲、何度も見てしまう魅力
映画マトリックスとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン「Wake Up」の組み合わせは、パンク魂溢れる歴史的シンクロニシティではないでしょうか?
なお、映画マトリックスは、待望の新作が公開されたばかりで現在めっちゃ話題性の高い作品です。
※今回ご紹介したレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「Wake Up」収録アルバムは下記になります。
今だからこそ、もう一度シリーズの原点である「The Matrix」「The Matrix Reloaded」「The Matrix Revolutions」の3部作もまとめてチェックしてみてはいかがでしょうか?
今日は以上です。
skでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
記事が参考になりましたら幸いです。
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