本記事では、カニエ・ウェストの名曲「Power」を解説していきます!
では早速詳細をみていきましょう!
※目次もご活用くださいませ。
深みを増した極上のグルーヴ
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ序章
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ続編
Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。
プロフィール詳細
1.「Power」の基本情報
カニエ・ウェスト「Power」は、2010年11月22日にリリースされた5枚目のスタジオアルバム「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」からシングル・カットされた1stシングル。
※かなり格好いい下記のピクチャーディスクバージョンも要チェック。
「Power」収録アルバムは超豪華ゲスト
過労により心を乱したカニエが、療養を目的に選んだハワイで、レコーディングしたアルバムが「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」。
カニエとテイラー・スウィフトとの一連の騒ぎなどから身を守るように行われたハワイ遠征には、キッド・カディ、プシャ・T、ジェイ・Z、ニッキー・ミナージュなどが参加しています。
※キッド・カディは「Gorgeous」に参加。
※プシャ・Tは「So Appalled」と「Runaway」に参加。写真左は、オフホワイトやルイ・ヴィトンのアートディレクターとして有名なヴァージル・アブロー。なお、ヴァージルは本作のアートディレクションに携わっている。
※ジェイ・Zとニッキー・ミナージュは「Monster」に参加。
ジョージ・コンドのアートワーク
このアルバムとシングル「Power」のインパクト大なアルバムジャケットのアートワークは、現代ヴィジュアルアートの巨匠、ジョージ・コンドによる作品。
※下記の作品もジョージ・コンドによる作品。
ジョージ・コンドは、アンディー・ウォーホルのファクトリーで働いた経験をもち、キース・ヘリング協力を得て展覧会を開催。学生時代は音楽論を学んでおり、ギターや作曲にも精通している。
なお、先述のとおりアートディレクションにヴァージル・アブローが参加しており、カニエ・ウェストと共に本作のアートディレクションを手掛けています。
また、パッケージデザインには、ファッションブランドや、マドンナやビョークのイメージヴィジュアルを手掛けてきたM/M Parisが手掛けています。
※下記のシルクスカーフもM/M Parisが手掛けています。
※ジョージ・コンドの強烈なペインティングとシルクスカーフというセンス!
※「Power」のジャケットペインティングもあり。
マルコ・ブランビラが監督したMV
「Power」のMVの撮影監督は映像作家のマルコ・ブランビラ。神話モチーフの絵画仕立てが独創的でかっこいい。
カニエ・ウェストはこのMVを「”moving painting”」と表現しています。
※下記はマルコ・ブランビラのインスタグラムより。
「21st Century Schizoid Man」をモロ使い
UKプログレッシブロックを代表するバンド、キング・クリムゾンの名曲「21st Century Schizoid Man(21世紀の精神異常者)」の名フレーズをモロ使いしたサンプリングも、「Power」のハイライト。
下記の曲がその楽曲。
さらには、Continent Number 6の「Afromerica」もサンプリング。トライバルなムード。
力強いドラムは、ファンキーなCold Gritsの「It’s Your Thing」からもサンプリング。
ノエル・ギャラガーの「Fort Knox」はカニエの「Power」にインスパイアされている
ノエル・ギャラガーは自身のソロプロジェクトであるノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズの3rdアルバム「Who Built the Moon?」の1曲目を飾った「Fort Knox」について、「カニエ・ウェストのPowerに影響された」と発言しており、力強いメッセージ性とサウンド・デザインの面で刺激を受けた模様。
たしかに「Power」の世界観を踏襲した作風。トライバルなムードや、ブレイクビーツ、力強いメッセージなど多くの共通点がありますね。
2.まとめ:カニエ・ウェストの知的な表現力が人々を翻弄する
なにかと問題視されるカニエ・ウェスト。
※でもなんか憎めない。特にヴァージルがヴィトンデビューした2019年の春夏ファッションショーでの涙の抱擁シーンはかなり胸が熱くなる。下記はナオミ・キャンベルが投稿した「抱擁シーン」。
「Power」は、そんなカニエを取り巻く「環境=しがらみ、苦しみ」から生み出された楽曲といえるのではないでしょうか。
カニエ・ウェストは自ら問題を生んでいるというよりも、社会に潜在的に存在する事象の顕在化を促しているようにも思えますね〜。
今日は以上です。
skでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
記事が参考になりましたら幸いです。
※深みを増した極上のグルーヴ
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ序章
ワーナーミュージック・ジャパン
グレイトの最上級、それがグレイテスト。必聴だよ。
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