ナイキが買収したRTFKTについて。【加水分解しないNFTスニーカー】

今回は、「ナイキが買収した「NFTスニーカーの先駆者」RTFKTについて。」です。

「ざっくりインプット」していってもらえたら幸いです。

というわけで!

早速ですが、下記がRTFKTのアイテム」。浮遊するナイキ。

※詳しく知りたい方は本文も併せてどうぞ。

「アディダスNFT」の記事でもお伝えしたとおり、ナイキも「メタバース参入」目前。

※目次もご活用くださいませ。

Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。

プロフィール詳細

1.ナイキの目的

ナイキが「RTFKT」を買収したのは2021年12月13日(現地時間)。

ナイキCEOのジョン・ドナホは、下記のように「RTFKT」買収の目的を公表しています。

「我々の計画は、RTFKTブランドに投資し、彼らの革新的でクリエイティブなコミュニティに奉仕し、成長させ、ナイキのデジタルフットプリントと能力を拡張することです」

出典:FASHIONSNAP.COM

※下記のとおり、ナイキは「NIKE / JORDAN / CONVERSE / RTFKT」の4ブランドを傘下におさめています。なお、日本で流通しているコンバースは、ナイキ傘下のコンバース製品ではなく「全くの別物(商標・デザイン・企画など全て)」です。残念ながらナイキ傘下のコンバース製品は日本では入手不可となっています。

すでにナイキはオンラインゲーミングプラットフォーム「ROBLOX(ロブロックス)」内に「NIKELAND」というメタバース空間を持っているので、「RTFKT」買収はナイキのデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation =DX=サービスや業務のデジタル化)を加速させ最適化する鍵となることは間違いなさそうですね。

では、つぎに「RTFKT」3人の共同創業者を「ざっくりインプット」していきましょう。

2.3人の共同創業者

では、つぎに「RTFKT」3人の共同創業者を「ざっくりインプット」していきます。

なお、ブランド名の「RTFKT」は、アーティファクトと発音します。

「Artifact=人工物、工芸品」を意味します。

自然物に対して、「人の手が加わったもの」という意味合いがある。例えばただの黒曜石のかけらは自然物だが、石器として人が加工していたことが分かった場合にはアーティファクトと呼ばれる。その時代に有り得ない技術や知識によって作られた(と思われる)アーティファクトを out of place artifact(s)、略して oopart(s)(オーパーツ)と言う。

出典:Wikipedia

以前までは、下記のように「クリプトパンクス」をアイコンに使用していた3人の共同創業者。

現在は、3人共に、「村上隆 × RTFKT」(後ほど紹介します)の「CLONE X」を使用しています。

ではまず「RTFKT」共同創業者の最年長、ブノワ・パゴットから。

1.Benoit Pagotto(ブノワ・パゴット)

「RTFKT」のCo-Founder=共同創業者、ブノワ・パゴット。

※下記右の方がブノワ・パゴット。

ブノワ・パゴットは、「RTFKT」を下記のように説明しています。

ファッションブランドであり、ゲームやサイファイ(Sci-Fi、Science Fictionの略)ムービーも内包する。我々が考える未来のブランドは、クリエイターフォーカスのオープンソースであり、NFTを軸にアイテムやスニーカーを扱い、直接コレクターや顧客との接点を持つものです。

出典:FORBES

※下記のように、ブノワ・パゴットはブランディングやマーケティングのプロであることが経歴からもわかります。携わった企業はいずれも非常にユニーク、かつ、ハイプ。

起業前は、欧州のeスポーツチーム「Fnatic」のブランディング、およびマーケティングの責任者として働き、それ以外にもDior、パリの高級コレクトショップcoletteなどのブランド戦略をも手がけてきた。好きなものは、アニメとゲーム、日本のサブカルチャーなど。

出典:TC

※下記のとおりブノワ・パゴットは、オウテカのファンのようですね。他にもエイフェックス・ツインやブリアルなどをピックアップしています。オタク気質で好感が持てます。

なお、共同創業者の中でもブノワ・パゴットが最年長で、次に紹介するクリス・リーが最年少で、ブノワとクリスは一回りほどの年齢差があります。

2.Chris Le(クリス・リー)

またの名を「CLegfx(Cleg-FX)」ことクリス・リー。

1988年生まれ。

※下記の方がクリス・リー。渋谷PARCOのポケモンセンターシブヤにて。ミュウツーと共に。

クリス・リーは「RTFKT」の共同創業者であり、「RTFKT」のクリエイティブディレクターでもあります 。

3.Steven Vasilev(スティーブン・ヴァシレフ)

「RTFKT」の共同創業者、「Zaptio」ことスティーブン・ヴァシレフは「生まれながらの連続起業家」を自称しているとおり、13歳の頃からビジネスをスタートとしています。

※下記の方がスティーブン・ヴァシレフ。愛らしいゲンガーのポーチと共に。

※下記は2014年のスティーブン・ヴァシレフ。右はファッションブランド「Rick Owens」のデザイナー、リック・オウェンス。

※下記も2014年のスティーブン・ヴァシレフ。「BEEN TRILL」時代のヴァージルと共に

※下記はスティーブンinシモキタ。

では、つぎに「RTFKT」の作品が具体的にどのようなモノなのか「ざっくりインプット」していきます。

3.RTFKTの作品

というわけで、ここからは「RTFKT」の作品が具体的にどのようなモノなのか「ざっくりインプット」していきます。

まずは、衝撃的な価格で落札された「FEWOCiOUS × RTFKT」の作品から見ていきましょう!

1.FEWOCiOUS

「FEWOCiOUS」ことヴィクター・ラングロワは、デジタルアーティストとして知られるNFTアート作家。

「FEWOCiOUS」、フェウォシャス、フェウシャスと発音するようです。

「FEWOCiOUS」は、下記のような作風のアーティスト。ピカソやジョージ・コンド、ピーター・ソールなどを彷彿とさせる作風が特徴の「FEWOCiOUS」。

※ちなみに下記がジョージ・コンド。ジョージ・コンドの作品は、カニエ・ウェスト「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」のアルバムジャケットなどにも起用されています。

※念の為、下記がピーター・ソールの作品。

※下記は、「FEWOCiOUS」の作品が超老舗オークション「クリスティーズ」に出品された際のティザー。

ヴィクター・ラングロワと「RTFKT」がコラボして製作したNFTアートは、下記にもあるように、なんと3億円を上回る価格で取引されたそう。

デジタルアーティスト Fewociousと制作した約3.2億円のバーチャルスニーカーが7分以内に完売

出典:FASHIONSNAP.COM

ヴィクター・ラングロワが「FEWOCiOUS × RTFKT」を製作したのは2021年、その時ヴィクターは18歳。

ラングロワにとってアートは、トランスジェンダーであることを自覚して受け入れようとするにつれ、ますます辛くなっていく状況から抜け出すための唯一の手段だったのです。ラングロワの頭には、敬虔なカトリックだった祖母の言葉が常に浮かんでいました。

出典:Esquire

ヴィクター・ラングロワを「家庭環境とトランスジェンダー」という苦しみから開放してくれたのがアートだった。

※下記が「FEWOCiOUS × RTFKT」のNFTスニーカー。これらのアートは「iPadとApple Pencil」によって描かれています。ヴィクターの作品は、パッと気持ちが明るくなるような、なんだかポジティブなエネルギーを与えてくれる。

なお、このNFTアートは下記のように、フィジカル=現物もあるようです。

また、ARフィルターの技術により、下記のような「現実と仮想」を同時に認知することもできます。

こういった技術のお陰で、「NFTとメタバース」の「親和性と可能性」を無限に高めてくれるんですね。

※下記はブノワ・パゴットのインタビュー一文なのですが、コレを読むと「人類が銀色のボディスーツに身を包み、ARグラスでファッションを楽しむ時代」が本当にくるのかもと思ってしまう。なんだか現実感が出てきますね。

Image courtesy of RTFKT Studios 「AR 技術がさらに進化すれば、いずれは誰もが AR メガネを着用し、拡張現実を通して周囲や自分自身を見ることになるでしょう。それを支えるのが分散型経済です。最終的に、私たちは古い SF 映画で宇宙人が着ているような銀色のボディ スーツを着て、デジタル ファッション、拡張現実ファッションに身を包むことになるかもしれません」

出典:UNREAL ENGINE

では、次は2021年に「暗号資産」界隈で大きな話題を生んだ「RTFKT」について。

2.村上隆

「RTFKT」は2021年に、現代芸術家の村上隆氏ともコラボレーションを行いました。

その作品は「CLONE X」というNFTアバター。その作品数20,000点。

※下記はそのティザー。

※下記はブノワ・パゴット所有の「CLONE X」。

※下記はクリス・リー所有の「CLONE X」。

※下記はスティーブン・ヴァシレフ所有の「CLONE X」。

※今どきは、あのライオネル・リッチーもNFT。「CLONE X」をゲットしたようです。

※イギリスの老舗百貨店「ハーヴェイ・ニコルズ」でも盛大に告知されていた「CLONE X」。

※2022年1月28日時点、まだ買えるようですね。

モノによって価格は異なりますが、おおよそ500万円ぐらいのようです。

4.結論、WAGMI

つまりナイキが買収した「RTFKT」とは、WAGMI。

これからどんどん規模が大きくなていくであろうNFTとメタバースマーケット。

そんな中でも極めて感度の高いハイプな3人組「RTFKT」は、ナイキ資本を駆使して益々成長していくと思われます。

つまりWAGMIなんです。

NFT界隈で頻繁に使用される頭字語WAGMI。意味は「We All Gonna Make It=みんなうまくいく」。

※アニメやゲームに親しむ彼らは日本の聖地巡礼も怠らない。共同創業者の御三方はかれこれ15年来の付き合いになるそう。しかもオンラインゲームを介して知り合ったそうで。WAGMIですね。←

※個人的に下記のブノワ氏の発言はとても共感しており、素敵だなと思いました。

「ファッション企業では、販売ありきで創造を行う。その流れを逆転させたい。たとえ無名でも、たとえ非常に若くても、斬新なものづくりをしている優れたクリエイターを起用していきたい。そして、利益を分かち合っていきたい。創造行為と権力の関係を変えていきたい」

出典:TC

以前の記事「アディダスNFT」も参考になるやもしれませぬ。

下記もあわせてどうぞ。

今日は以上です。

skでした。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

記事が参考になりましたら幸いです。

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