ジョン・フルシアンテ音作り方法【結論:引き算】

この記事は、全て無料です。この記事では、ジョン・フルシアンテの音作り方法を、下準備→土台づくり→マキシマイズの順で解説します。

プロセスはシンプル。

この記事は約1万文字になり、読了に時間を要します。
目次から休み休み読むこともできますので、効率化のお役に立てたら幸いです。

気楽にお楽しみください。
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1.下準備

まずは、下準備です。

つまり、ないと始まらないもの、ギター・弦・ピックを用意します。

用意したギター・弦・ピックは「素材」です、その「素材」以上の音は生まれてきません。

素材に要素を足すことはできますが、ジョン・フルシアンテは足しません。

徹底的に、削ぎ落とします。

ギターはフェンダー・ストラトキャスター

用意すべきギターは、フェンダー・ストラトキャスターです。

理由はもちろん、「ジョン・フルシアンテはフェンダー・ストラトキャスターで音作りしているから」です。

下記は、ジョンが98年に復帰した直後のライブ。アンソニーからプレゼントされたフェンダー・ストラトキャスター(62年製)を演奏する姿が確認できます。「復帰直後感」があります。

フェンダー・ストラトキャスター以外で再現は難しい?

完璧にニュアンスを再現したいなら、やはりストラトキャスターが望ましいですが、そればかりが正しいわけではないですし、ジョン・フルシアンテも様々なギターを使用しています。

もちろんギターの音は重要です。さらに、バンドアンサンブルはもっと重要。

必ずしもストラトキャスターでなくても大丈夫です。

とはいえ、「フェンダー・ストラトキャスターさえあれば大抵の状況を乗り越えられる」とも思います。

ジョン・フルシアンテは、ソロ活動では「ヤマハSG2000」「ギブソンES-335」などを使用することもあり、レッチリのライブでも「テレキャスター」「ジャガー」「グレッチ」など、演奏する曲や「その時のフィーリング」で様々なギターを使用しています。

こちらの記事、「ジョン・フルシアンテ歴代使用ギター【時系列で整理・解説】」では、ストラトキャスターの詳細もまとめていますので、音作りに役立つかもしれません。

自分たちのトーンは自分たちの中にある

ジョン・フルシアンテの発言で「自分たちのトーンは自分たちの中にある」という言葉があります。

ジョンはレッチリ加入当初、クレイマーやアイバニーズのスーパーストラトを使用していました。

その後、フェンダー・ストラトキャスターを使用するようになります。

バンドアンサンブルを考慮した結果だと思います。

レッチリにはハイファイな音はハマらないのではないかと思います、初代ギタリストのヒレル・スロヴァクもストラトをチョイスしていたように、「固有のだらしなさ」はストラトならではの魅力です。

だからこそ、アンソニーは62年製ストラトキャスターをプレゼントしたのでは?と思います。

ジョン・フルシアンテがフェンダー・ストラトキャスターを選んだのは、必然だったんでしょう。

ストラトキャスターは万能

もし、あなたがストラトキャスターを選ぶのは、必然かもしれません。

だって、あなたはジョン・フルシアンテ好きでしょう?

ストラトキャスターは万能。ストラトキャスターは、ロックとは切り離せない。歴史があります。

フェンダー・ストラトキャスターで、ジョンの音作りを「分析・考察・マネ」することで、「かっこいい音」の作り方を覚えたら、自ずと自分らしさが見つかりますよ!

最初のストラトキャスターはどれがいい?

まずは現行品のストラトキャスターを試してみるのがおすすめ。

ストラトキャスターの特徴

1.シングルコイル・ピックアップ。シングルコイル・ピックアップでしか得られない、抜ける高音域と、低出力ゆえの枯れたニュアンス。

2.ロングスケール・ネックは弦のテンションが稼げるので、キレよくパキッとしたニュアンス。

3.ローズ指板とアルダーボディのストラトは粘りのあるサウンド特性があるので、テレキャスターや、レスポールでは得られない個性。

こちらの、「ジョン・フルシアンテ歴代使用ギター【時系列で整理・解説】」に、より詳しい情報をまとめていますので、参考までにみてみてください。

弦はD’Addario EXL110

ジョン・フルシアンテが使用する弦は、ダダリオのEXL110

ダダリオの弦は、アーニーボールの弦に比べ、ピンと張るテンションのある弦なので、ややベンドなどが固く感じられる反面、カッティングやバッキング時の音の張りに優れます。プロの愛用者も多い。

EXL110は、手頃な価格なのも魅力で、高価な弦は交換のタイミングを見誤りがちです。

弦は適正なタイミングで交換が必要な消耗品。

死んだ弦を使用し続けるのは練習する上でおすすめしません、実益が伴わないので消耗品は適宜交換しましょう。

フレッシュな弦と、消耗した弦とでは、音が異なります。

音が異なると、音作りに影響しますし、毎回狙い通りの音が作れるようになるためには、いつでも同じ状況を維持することが重要です。

ダダリオは種類豊富ですが、ジョン・フルシアンテはストラトに、EXL110(10-46)を張っています。ストラトはロングスケールのギターなので、このゲージで程よくテンションが得られます。

ジョンはギターソロで、チョーキングも多用しますし、バッキングではファンキーなカッティングも多用する。だからEXL110が、マッチしてるんですね。

結構な割合で、ダダリオのEXL110BT(10-46)を購入される方がいますが、厳密には違うのでご注意を。

出典:ジョン・フルシアンテ歴代使用ギター【時系列で整理・解説】

ピックはTortex 0.6mm

ジョン・フルシアンテは、ピッキング・ニュアンスを大事にしているので、「厚くなく薄すぎないけど薄め」のピックを選んでいます。

Tortex 0.6mmはやや薄めなので、力加減が慣れるまでは少し扱いづらく感じるかもしれません。

でも、この厚みに慣れてくると、絶妙なアタック感やキレが得られるので、トーテックスの0.6mmは重宝すると思います。

ピックも消耗品なので、弦と同様に過剰な仕様は不要。Tortexなら、安定供給で入手が容易。

2.土台づくり

つぎに、土台づくりです。

エレキギターは電気で信号を送り増幅することで、成立します。

そのため、下準備で素材を揃えたら、素材を生かすための土台づくり=アンプ・セッティングが必須です。

アンプ・セッティングは、下準備と同じぐらい重要ですよ。

なぜなら、アンプ・セッティングが粗末にすると、エフェクターを揃えたところで、それぞれの個性を発揮できないから。

さらに、アンプ・セッティングを軽視すると、音作りの本質を軽視することになります。

では、アンプの各コントロールをどのように調整すればよいか?チェックしていきましょう!

アンプの各コントロール調整

アンプのセッティングは、「ゲイン」と「イコライザー」を調整します。

アンプのゲイン調整

ゲインに関しては、強くピッキングした時に「微かに歪む程度のクランチトーン」になるように調整します。使用するアンプや、適正な音量が変わるので、適切な音量に適宜調整しましょう。

ジョン・フルシアンテは、「Under the Bridge」や「Californication」など、メロウな楽曲を演奏する際には、音を歪ませていないです。

下記の動画では、ジョン・フルシアンテが、ビージーズの「How Deep is Your Love」をカバーしていますが、見るとわかるように、メロウな楽曲を演奏する際には、音を歪ませていないです。

それにしても、いい曲ですね〜。

「微かに歪む程度のクランチトーン」にアンプを設定することで、「弱く優しいピッキング」「強く激しいピッキング」など、ピッキングの強弱で、ダイナミクスをコントロールしています。

アンプのイコライザー調整

そして、イコライザー調整ですが、ストラトキャスターの魅力を引き出すべく、

  • 中音域の旨味成分をしっかり抽出」し、
  • 耳に痛い高音域を削り」つつ、
  • 音抜けを意識した高音域の調整」する

以上が、

ジョン・フルシアンテは、

  • 耳馴染みよく、心地よいストラトサウンドを抽出しつつ、
  • アタック感や音抜けをプレゼンスで調整している。

というセッティング。モダンでヘヴィなドンシャリサウンドではなく、むしろスカスカに感じるぐらいのセッティングに調整する感じです。

そうすることで、ピッキングニュアンスで音の奥行きがコントロールでき、音を立体的に表現することができる。

ジョン・フルシアンテは、ハイファイなサウンドよりも、ローファイなサウンドを好む傾向にあり、ブラック・サバス1971年「Master of Reality」のサウンドを「どんなに爆音で聴いても耳が痛くない」と、絶賛しています。

ラモーンズやブラック・サバスは、初期の作品のサウンドが不明瞭でこもったサウンドだった。俺は『Sabbath Bloody Sabbath』よりも、その前にリリースされた『Masters Of Reality』のほうが優れたサウンドだと思っている。

出典:驚きのジョン・フルシアンテ ブラック・ナイツ、インタヴュー

ポイントは、ストラトの甘くメロウで繊細なトーンを抽出すること

ポイントは、ストラトの甘くメロウで繊細なトーンを抽出すること。

ジョン・フルシアンテは、「クリーン・クランチ・歪み」の全てを駆使し、サウンド・レンジが広い。

アンプで音を潰すとクリーントーンが表現できないだけでなく、歪みトーンのニュアンスも平たく立体感のないサウンドになってしまいます。

ジョンのアンプはどのメーカー?

ジョン・フルシアンテが愛用しているアンプは、マーシャルの「1967メジャー」と「シルバージュビリー」。

シルバージュビリーはマーシャルが1987年に限定リリースした100W出力のハイゲイン・アンプ。

参考までに、ジョンがアンプで設定しているイコライザーの平均値は下記のようになります。

シルバージュビリーのセッティング

  • TREBLE : 0
  • MID : 5
  • LOW : 10
  • PRESENCE : 4

めっちゃ極端に見えますよね笑

TREBLEが0。TREBLEが0だと、高音域を抑えてしまい音抜けが一見悪そう。

でも、ジョンのギターは、きちんとピッキングのアタック感もあり、TREBLEが0なのは腑に落ちない。

なぜこのセッティングが成立するのか?

ジョンが愛用するストラトキャスターは、シングルコイル・ピックアップのギターなので、低音域より高音域が強めに出力されるので、アンプでバランスを整える必要があります。

マーシャルアンプは高音域が強調されたサウンド特性をもっているため、アンプのイコライザーでバランスを整えないと、高音域が強調され過ぎてしまい耳に痛いサウンドになってしまう。

つまり、TREBLEを0にしているからこそ、バランスが取れている。

マーシャルのアンプは、MIDコントロールで高音域を補正している感覚に近いので、もはやこれでOK。

最後にPRESENCEで高音域を調整する

最後にPRESENCEで高音域を調整し仕上げます。

アンプセッティングには注意点がある

演奏する環境や、機材との相性でセッティングは適宜調整する必要があります。

そのため、違うアンプやギターを使うときは、常に耳で聴いて調整することが大事。

ジョン・フルシアンテのギターが格好良いのは、耳馴染みへの高い意識があってこそ。

ほぼ歪ませない。絶妙な加減が心地よい

先述のとおり、ジョン・フルシアンテ曰く、「70年代初期のレコーディング作品はどんなに音量を上げても耳が痛くなるようなことはない」と、心地よい音をジョンは大事にしています。

ちなみに、ジョン・フルシアンテは大量のペダルエフェクターを接続しているので、相応の音痩せが生じています。

そのため、アンプのセッティングはこのような要素も加味して調整していることでしょう。

アンプはほぼ歪ませない」がポイント。絶妙な加減。

「弱く優しいピッキング」でクリーン、「強く激しいピッキング」でクランチになる、セッティングです。

3.マキシマイズ

そして最後に、マキシマイズです。

アンプ・セッティングで土台を固めたら、エフェクターでマキシマイズ=効果を最大化します。

ジョンはコレクター趣味はなく、ギターもアンプもエフェクターも、いずれも「定番」です。
とはいえ、相当「こだわり」があります。

BOSS CE-1 Chorus Ensemble

ジョンの音作りで必須となるエフェクター第1位といっても過言ではないのが、BOSSの第一号エフェクターとしても有名な銘機、コーラスペダルのCE-1です。

このエフェクターはコーラスといって、原音に対し僅かに遅れたタイミングの音をミックスすることで、音に揺らぎ効果を与えるエフェクターです。

ですが、重要なのはコーラスエフェクト以上に、CE-1に搭載されているプリアンプ部分。CE-1はトゥルーバイパスではないので、CE-1を繋ぐだけでこのプリアンプの影響を受けます。心地良い方向へ影響してくれます。

この音が、ジョンのクリーンサウンドにも影響しており、ふくよかなニュアンスを加味しています。

もちろん、ジョンはCE-1をコーラスとしても、使用しています。

このエフェクターに関しては、魔法の箱研究所さんでディープな考察が確認できます。

» 魔法の箱研究所さんのBOSS CE-1ページはこちら

現行品のBOSS CE-2WはCE-1モードを搭載しており、温かみのあるコーラスサウンドが堪能できます。とはいえ、オリジナルCE-1にしか出せないサウンドがあるのは否めないですね〜。

BOSS DS-2 TURBO Distortion

ジョンの音作りで必須となるエフェクター、歪み部門第1位はBOSSのディストーション・ペダル、DS-2です。

ジョン・フルシアンテはこのエフェクターをTURBOモードを2にセット、レベルは3〜4、トーンとディストーションがMAX。

DS-2は、激しい歪みの中に繊細さがあり、カラッとした高音域と、心地よい中音域に特徴があります。

また、ジョンが愛用するワウペダル、アイバニーズのWH10との相性も非常に良く、粘りのあるパワフルな歪み。

» 参考:TURBO Distortion DS-2

Ibanez WH10

つぎは、ジョンの音作りで重要なエフェクター、WH10。

この型番は絶版で今となってはレアな存在ですが、WH10V3という名称で復刻されており、ややオリジナルよりもハイファイなニュアンスですが、目指す方向は近く価格的にも買っておいて損はないと思います。

WH10の最大の特徴は、超サイケデリックなところ。周波数帯域のフィルター可変幅が広く、効果の掛かり具合が猛烈なのです。

そのため、ワウペダルを上下した際のトップとボトムのサウンドが、クライベイビーやVOXのワウ・ペダルにはないサイケデリックな香りがあります。

ジョンはソロでも勿論多用していますが、「バイ・ザ・ウェイ」のブラッシングでは踏み込んだ状態をキープして、高音域を強調した状態で使用するなど、多岐にわたりこのワウを愛用しています。

また、歪みエフェクターとの相性が良く、音が太く力強いワウサウンドに仕上がります。

WH10はプラスチックの筐体でチープな作りです。初期のグレー・ボディと後期のブラック・ボディがあり、初期と後期でもサウンドがやや異なります。復刻されたWH10V3はアルミを使用した頑丈な筐体にアップグレードされました。

オリジナルと復刻のサウンドの違いは、オリジナルが気持ちメロウなのに対し、復刻はハイファイな印象になっています。目指す方向は同じなのですが、復刻の方は、トゥルーバイパスが追加されているので、原音を崩さず忠実に出力する印象ですね。

ジョンはモンスターケーブル

ちなみに、ジョン・フルシアンテはモンスター・ケーブルを使用しています。ギターとアンプ(エフェクターも)を繋ぐシールド・ケーブルも当然侮れません。シールド・ケーブルを変えるだけで音は見違えるほど変わるので、試す価値はあります。

ジョンの歴代エフェクターを網羅したい方へ

こちらに「ジョン・フルシアンテ使用エフェクター【効果別で整理・解説】」を詳細にまとめていますので、ぜひお役立てください。

核となるエフェクターは、ここでも紹介したDS-2、WH10、CE-1ですが、ほかにも色々使用しています。

4.結論、素材を生かし無駄を削ぐ

ジョン・フルシアンテは素材の音を大事にしている。

たとえば、ジョンのソロ、「Shadows Collide with People」に収録されている「Second Walk」での特徴的な歪んだギターサウンドは、アンプ直だそうです。

素材を大事に音作りをしている、好例だと思います。

ジョン・フルシアンテの音作りは、繊細な感情表現を可能にします。

ジョン・フルシアンテの使用ギターは、「ジョン・フルシアンテ歴代使用ギター【時系列で整理・解説】」に、また、ジョン・フルシアンテの使用エフェクターは、ジョン・フルシアンテ使用エフェクター【効果別で整理・解説】」に、それぞれ詳細がありますので、お役立ていただけたら幸いです。

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