本記事では、レッチリ(Red Hot Chili Peppers)の元ギタリスト、ジョシュ・クリングホッファーの経歴、影響を受けた音楽、プレイススタイル、機材を解説していきます。
※プルーラルワンの新曲「Claw Your Way Out」も素敵です!
※目次もご活用くださいませ。
深みを増した極上のグルーヴ
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ序章
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ続編
Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。
プロフィール詳細
1.生まれも育ちもLA、9歳でドラム
ジョシュ・クリングホッファーは、1979年10月3日生まれ、アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスのサンタモニカ出身です。
ジョシュ・クリングホッファーは、9歳でドラムのレッスンを始め、15歳で学校を中退し、若くからミュージシャンとして活動を開始しています。
高校を中退した頃は、本人曰く「ただひたすら1日中ギターを弾いていた音楽オタク」だったそう。
ジョンの復帰
ここからは、ちょっと感傷的なくだりです。
下記はジョンの復帰を告げられたときのジョシュの回想。
「アンソニーはほとんど何も言わなかった。でも彼の目を見るとそれがいかに苦痛な決断だったのかは分かった。アンソニーはすごく心が優しくて人を助けようとするタイプの人だからね。彼は僕を支援し続けたいという気持ちと、この関係性を切らなくちゃいけないという状況に挟まれた父親的な存在になっていたと思う。すべてはジョンとフリーの関係性からきたものだったと思う」
ジョン復活が嬉しい一方、レッチリとの別れを語るジョシュのコメントは心が痛い(涙)
アンソニーの自伝で、過去のギタリストを解雇してきた時の話が記述されていることもあり、この辺のやりとりは結構生々しい。実際、アンソニーは本当に辛かったんじゃないかなと思います。
レッチリのギタリストはジャック・シャーマンに始まり、デイヴ・ナヴァロも含めて、実際何人も解雇通告されてきました。
そうして、レッチリは結成以来ずっと、アンソニーとフリーが、あらゆる人事や事象を厳選し、前向きに取り組んできたからこそ、ブレイクできたのでしょう。
デイヴ・ナヴァロを解雇したからこそ、ジョンが復帰できて、Californicatiion、By the Way、Stadium Arcadiumを作れたわけですし。アンソニーとフリーの人事を前向きに捉えています。
ジョシュが、レッチリから離れるのは寂しいですが、ジョシュのさらなる前進に期待します。
2.活動遍歴
ここからは、1995年(ジョシュ16歳)から現在に至るまでロサンゼルスの最前線で活動してきたジョシュの軌跡を見ていきましょう。
ジョシュ・クリングホッファーの活動遍歴はにぎやかです。
レッチリ脱退後、現在は2008年から活動しているドット・ハッカーと、ソロ(プルーラルワン名義)で活躍中。
バイシクル・シーフ
アンソニ・キーディスの自伝にも頻繁に現れるアンソニーとの腐れ縁ボブ・フォレスト。そのボブ・フォレスト率いるバイシクル・シーフのメンバーとしてジョシュは活動していたことでも有名で、バイシクル・シーフでのレコーディングがジョシュにとって人生初のレコーディングとなりました。
ヴィンセント・ギャロ
ジョシュはLAのオルタナティヴ・ロック界隈での活動で着実に信頼を集め有名に。ヴィンセント・ギャロのソロツアーサポートで参加し、2003年(ジョシュ24歳)のフジロックにジョシュはヴィンセント・ギャロと共にグリーン・ステージに立っています。
ジョン・フルシアンテ
ジョン・フルシアンテのソロ作品で2003年頃から、密にジョンと共に共同作業を行っていたジョシュ・クリングホッファーは、その流れの中から極自然な家族的絆と信頼関係のもと、2007年から『ステイディアム・アーケイディアム』のツアー・サポートメンバーとしてレッチリに参加し、2009年にジョン・フルシアンテの後任ギタリストとしてレッチリに正式加入しました。
レッチリでは2009年から2019年という実にあっという間な10年間を過ごし、ジョン・フルシアンテの復活までの期間をレッチリのメンバーとファンをジョシュ・クリングホッファーらしいスタイルで支え活躍しました。
ドット・ハッカー
ジョシュを中心に結成されたフォーピース・バンド。実験性の高いオルタナティヴ・ロックを基調とした音楽性で、もともとジョシュと、ギターのクリント、ドラムのエリックはナールズ・バークレーのツアーメンバーでした。ベースのジョナサンを加え現在に至る。
ジョシュのレッチリ加入後、活動が本格する2012年に、ドット・ハッカーはファースト・アルバムをリリースし、現在までに4枚のスタジオ・アルバムをリリースしています。
プルーラルワン
2019年にレッチリを脱退後、ソロでの作品づくりを本格化したジョシュ。ソロ活動時はプルーラルワンという名義で制作をしています。
凄腕メンバーで構成されるドット・ハッカーに対し、プルーラルワンはレッチリのフリーや、レッチリの初代ドラマーであるジャック・アイアンズなどのゲストを迎えて制作されている。
プルーラルワンはジョシュの繊細な側面が表現されていて、美しいソングライティングを味わえる。
3.影響・スタイル・機材
影響を受けた音楽
ジョシュは、アンソニーやフリーと17歳、ジョンとは9歳、年が離れています。
そのため、ジョシュは従来のレッチリメンバーとは、また少し異なる音楽性を持っており、リスナーとしても守備範囲が広く、さまざまな音楽から影響を受けています。
そんなジョシュは、レッチリ在籍時、ライブでは毎度何かしらカバー曲を披露していました。
たとえば、ビートルズ、ニック・ケイヴ、レナード・コーエンなど、なかなか渋いチョイス目立ちます。
詳しくは、こちらの記事「ジョシュ・クリングホッファーがカバーした曲」にまとめていますのでお役立てください。
プレイスタイル
ジョシュ・クリングホッファーは、ドラムで音楽を始め、ギターや鍵盤などもこなすマルチプレイヤーです。
ギターに関しては、いわゆる王道のロックギターではなく、アヴァンギャルドで、アーティスティックで、アンビエントで、デザイン性が高いサウンドを響かせます。
また、楽曲構成などにもセンスを発揮しており、I’m with You、The Getawayでは、新たなレッチリの魅力を開拓しています。
詳しくは、こちらの記事「ジョシュ・クリングホッファーのプレイスタイル」にまとめていますのでお役立てください。
使用機材
ジョシュは、レッチリでは多くのストラトキャスターを使用していましたが、ジョン・フルシアンテや、ヒレル・スロヴァクのスタイルとも異なる音作りをしていました。
レッチリの歴代ギタリストの中では、比較的ハイファイな音作りに分類できそうですが、デイヴ・ナヴァロのような「圧の掛かった音」とも異なり、独自の世界観を展開しています。
詳しくは、こちらの記事「ジョシュ・クリングホッファーの使用機材」にまとめていますのでお役立てください。
4.結論、空間デザインの匠
結論、ジョシュ・クリングホッファーは、空間デザインの匠。
レッチリの歴代ギタリストは、それぞれが、それぞれの空間を演出し、誰一人として同じようなギタリストはいませんでした。
ジョシュも、その例にもれず、独自の空間を演出しており、I’m with You、The Getawayには、今までのレッチリにはなかった、異なるデザインを見つけることができます。
長い歴史を持つレッチリ、そのうち10年間は、ジョシュのデザインが様々な形で刻まれています。
世界最強と謳われるロックバンドで、期待もプレッシャーも大きい中、ジョシュは、ジョンがレッチリで築いた功績を継承しつつも、マルチプレイヤーとして、新たなレッチリの側面をフィーチャーすることで、アンソニーやフリーの新たな魅力を引き出していたと思います。
プルーラルワン、ドットハッカーなど、引き続きジョシュの活動も楽しみですね。
※プルーラルワンの新曲「Claw Your Way Out」も素敵です!
今日は以上です。
skでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
記事が参考になりましたら幸いです。
※深みを増した極上のグルーヴ
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ序章
ワーナーミュージック・ジャパン
グレイトの最上級、それがグレイテスト。必聴だよ。
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