【その頃弟は?】ノエル・ギャラガーの全ソロアルバム解説!【10周年】

オアシス解散後のノエル・ギャラガーの活動が知りたいな。
オアシスと作風似てたりするのかな?

オアシス解散後のノエル・ギャラガーは、Noel Gallagher’s High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)というバンドを結成して、ソロ活動を行っています!

ハイ・フライング・バーズの作風は1stと2ndアルバムではオアシスと似ている部分もありましたが、3rdアルバムでは新たなノエルの側面を垣間見ることができますよ〜!

では、早速詳細をみていきましょう!

※目次もご活用くださいませ。

Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。

プロフィール詳細

Noel Gallagher’s High Flying Birdsのプロフィール

ノエル・ギャラガーは、ソロ・プロジェクトNoel Gallagher’s High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)を、オアシス解散後の2010年に結成

ハイ・フライング・バーズは、リリースするアルバムが全てUKチャート1位を獲得しており、オアシス解散後もノエル・ギャラガー人気は衰えていないですね〜。

各作品のリリース一覧は下記のとおりです。

リリースハイ・フライング・バーズ・アルバム一覧レーベル
1st2011年10月12日Noel Gallagher’s High Flying BirdsNoel’s Sour Mash Records
2nd2015年2月25日Chasing YesterdayNoel’s Sour Mash Records
3rd2017年11月22日Who Built the Moon?Noel’s Sour Mash Records

では、1stアルバムから順にチェックしていきましょう!

1stアルバム:Noel Gallagher’s High Flying Birds

アルバムタイトルNoel Gallagher’s High Flying Birds
リリース2011年10月12日
レーベルNoel’s Sour Mash Records
パーソネルノエル・ギャラガー(g,vo,keys)
マイク・ロウ(keys)
ジェレミー・ステイシー(ds)
デイヴ・サーディ(prog)

デイヴ・サーディーとノエルの共同プロデュース

1stアルバム「Noel Gallagher’s High Flying Birds」は、オアシスの6thアルバムから共に作業を行ってきたデイヴ・サーディーとノエルの共同プロデュース作品!

ノエルが主宰する自主レーベル Noel’s Sour Mash Records からのリリース。

2009年にオアシスを脱退し、2010年にハイ・フライング・バーズを結成し本格的にソロ活動を始動。
2011年にハイ・フライング・バーズの1stソロアルバムをリリースし、UKチャート1位をマーク。

本アルバムに収録されている「Record Machine」「Stop the Clocks」はオアシス時代から温めていた楽曲。

さらに、「Everybody’s on the Run」「If I Had a Gun…」「The Death of You and Me」の3曲も、オアシスのラストツアー時にサウンドチェックで演奏されており、早くからリークされていました。

ノエルはオアシス時代の頃から、しっかり曲を書き終えて準備が整ってからアルバム制作を開始する用意周到な性格です。

その頃弟は?

弟のリアムは2009年にオアシス解散後、ノエルなき元オアシス・メンバーでビーディ・アイを結成(というかオアシスから改名)、ノエルの1stアルバムと同時期2011年2月28日にビーディ・アイの1stアルバムをリリースしています。

ちなみにビーディ・アイは2枚のアルバムを残し2014年10月に解散しました。

幻のAmorphos Androgynuosコラボ

ノエルは、1stアルバム「Noel Gallagher’s High Flying Birds」の制作と同時進行で、Amorphos Androgynuosとコラボ(作品未発表)しており、1stアルバム収録の「Dream On」のB面などにAmorphos Androgynuosによるリミックス楽曲が収録しました。

Amorphos Androgynuosは、Brian DougansとGarry CobainによるユニットFuture Sound Of Londonの別名義で、アンビエントテクノからプログレッシブ・ロック、サイケデリック・ロックなどを内包した作風で知られる。

NGHFB- AKA…What A Life! (The Amorphous Androgynous Remix)

では、本作からシングルカットされた主要3曲をチェックしていきましょう!

1stシングル:The Death of You and Me

「The Death of You and Me」2011年8月21日リリース

「The Death of You and Me」のMVは、ロサンゼルスで撮影されており、「If I Had a Gun…」のMVの続編です。

このMVはロサンゼルスで撮影され、三部作のシリーズ仕立てになっています。

三部作のMVは、下記の順にストーリーが繋がっています。

  1. If I Had a Gun…
  2. The Death of You and Me
  3. AKA…What a Life!

2ndシングル:AKA…What a Life!

「AKA…What a Life!」2011年9月9日リリース

「AKA…What a Life!」のMVも同じく、ロサンゼルスで撮影されており、三部作MVの完結編。

3rdシングル:If I Had a Gun…

「If I Had a Gun…」2011年12月26日リリース

「If I Had a Gun…」は、オアシス・ラストツアーの頃から暖めていた曲。三部作MVの1作目。

2ndアルバム:Chasing Yesterday

アルバムタイトルChasing Yesterday
リリース2015年2月25日
レーベルNoel’s Sour Mash Records
パーソネルノエル・ギャラガー(g,vo,keys)
ポール・ステイシー(g,b,keys)
ジェレミー・ステイシー(ds)
マイク・ロウ(keys)

ノエルのセルフプロデュース

ノエル・ギャラガーの2ndソロアルバム「Chasing Yesterday」は、オアシス時代から数えて3作品共に作業をしてきたデイヴ・サーディーのプロデュースから離れ、本作はノエル・ギャラガーによるセルフプロデュース。

本作もUKチャート1位をマーク!

本作収録の1曲目「Riverman」は、本人曰く「二度と書けないだろう」と言っているほどで、深淵な展開で完成度の高い1曲。

今までになかったサックスの導入など、サウンド面でのアップデートが伝わってきます。アダルト・ノエル・ギャラガーです。

前作制作の段階で、書き上げていた新曲の数々は前作に収まりきらず、既に本作である「Chasing Yesterday」制作の準備はできてた。さすが用意周到なノエル。

その頃弟は?

2ndソロアルバム「Chasing Yesterday」がリリースされた2015年頃、弟リアムは、2014年10月にビーディ・アイを解散後、表立った活動を行っていない。本格的なソロ活動を開始するのは2017年から。

では、本作のシングルカットされた主要3曲をチェックしていきましょう!

1stシングル:In the Heat of the Moment

In the Heat of the Momentは、じわじわと盛り上がるトリップ感のあるロックンロール。オアシスの頃よりアダルト・ノエルは不良感が増している。

ソロになってからのノエルは、茶目っ気がありますね。

2ndシングル:Ballad of the Mighty I

Ballad of the Mighty Iは、シリアスに進んでいくグルーヴとノエルのヴォーカルが最高にクール。

この楽曲にはジョニー・マー大先輩がゲスト参加しており、浮遊感とスリリングなアプローチがさすがの味付け。

記憶や認知がネジ曲がっていくような展開が面白いMV。

3rdシングル:Riverman

そして、アルバムの1曲目を飾るRiverman。先述したとおり、「二度と書けないだろう」というほどの完成度です。

淡々としたグルーヴから、切なさやほろ苦さをまとったサビへと進行するアレンジなど、初期オアシスの旨味も含みつつ、今だからこそできたであろう「熱く冷静な感情表現」のバランスが、最高にかっこいい。

3rdアルバム:Who Built the Moon?

アルバムタイトルWho Built the Moon?
リリース2017年11月22日
レーベルNoel’s Sour Mash Records
パーソネルノエル・ギャラガー(g,vo,keys)
ジェーソン・フォークナー(b)
ジェレミー・ステイシー(ds)
キーファス・シアンシア(keys)

デヴィッド・ホルムス・プロデュース

ノエル・ギャラガーの3rdソロアルバム「Who Built the Moon?」は、前作までとは打って変わって、新たなプロデューサーであるデヴィッド・ホルムスを迎えて制作されました!

本作もUKチャート1位をマーク。オアシス時代から通算10枚連続のUKチャート1位!

ノエルは培ってきた「経験」「知識」「技術」をさらなる領域へと、進化するため、デヴィッド・ホルムスにプロデュースを依頼することで、慣れ親しんだプロセスを断ち切る道を、「敢えて」選択。結果的に、その選択が功を奏し、新生ノエル・ギャラガーが誕生しました。

デヴィッド・ホルムスは、DJや映画音楽(オーシャンズ11、CODE46など多数)などの世界で活躍する作曲家。プライマル・スクリームの「XTRMNTR」「More Light」のプロデュース、U2のリミックスワークなどでも高く評価されている。

デヴィッド・ホルムスは、「ノエルの新たな側面を開花」に大成功。

ちなみに、本作に参加しているキーボーディストのキーファスは、マーク・リボー、イギー・ポップ、エルトン・ジョンの作品などに参加しているセッション・ミュージシャンで、カサンドラ・ウィルソンのプロデュースなどを行った実績を持っている敏腕。

Gareth Hallidayのジャケット・アートワーク

「Who Built the Moon?」の一連ジャケット・アートワークを担当しているGareth Halliday。新ノエル・ギャラガーの世界観とクロスオーバーするサイケなヴィジュアルが目を引きますね〜!

その頃弟は?

3rdソロアルバム「Who Built the Moon?」がリリースされた2017年頃、弟リアムは、同年2017年10月6日に1stソロアルバム「As You Were」をリリース!

リアムのデビューアルバムも全英1位を記録!

さらに、2019年9月には2ndソロアルバム「Why Me? Why Not.」をリリースし、2019年8月に収録されたMTV Unpluggedでの演奏をまとめたライブ盤「MTV Unplugged」を2020年6月にリリース。兄弟揃って絶好調。

では、話をノエルに戻して、3rdアルバム「Who Built the Moon?」からシングルカットされた主要3曲をチェックしていきましょう!

1stシングル:Holy Mountain

「Holy Mountain」は、3rdアルバムを象徴するような、パーティー感を押し出したアッパーなグルーヴと、サイケデリックなムード漂う楽曲。

たしかに、今までのノエルらしさはなく、新たな作風。ノエルのゴキゲンなサイケ感は新感覚。

「Holy Mountain」には、ポール・ウェラーがオルガンで参加しており、鮮やかでアシッド感のあるゴキゲンなロックチューンを明るく味付けしています。

MVでも使用していますげ、ノエルはこのアルバムからナッシュ・ギターズのジャズ・マスターを使用しています。

サイケデリックな作風とソリッドなギターサウンドがマッチしててかっこいいです。

ノエルの機材関連は下記の別記事にがっつりまとめました。
お時間のあるときにどうぞ。

2ndシングル:It’s a Beautiful World

「It’s a Beautiful World」は、酩酊感のあるミニマムなグルーヴとノエルの力強いヴォーカルをフィーチャーした楽曲。

デヴィッド・ホルムスと組んだことで、オアシス臭はすっかり抜け、サイケデリック・ノエルに仕上がってます。

このMVでもナッシュのジャズ・マスター使用してますね。

辛辣な現実と向き合う憂いも感じさせるMVではあるけど、ポジティブな「It’s a Beautiful World」というメッセージがノエルらしいクールな世界観。

3rdシングル:She Taught Me How to Fly

「She Taught Me How to Fly」は、デヴィッド・ホルムスらしいプロデュースで、ディスコグルーヴと、アシッド感を全面にまぶしたアレンジで、遊び心と毒が効いてます。

メランコリックでポップな、ジャズ・マスターが奏でるキラキラしたマガジンのジョン・マクガフっぽいギターのリフに、強烈な毒っけを感じます。

完全に新境地を切り開いたノエル。

やはりノエル・ギャラガーは天才ソングライター

オアシス時代のストレートな表現もところどころ感じられるソロ作品ですが、オアシス時代にはなかった遊び心や、ディテールへのこだわりが強く出てて作りが緻密になってますね〜。

オアシス時代からのノエルファンにはもちろんたまらんと思いますが、どのアルバムも様々な音楽ファンに受け入れられそうな上質なロック作品なので、ハイ・フライング・バーズの作品は「オアシス聴いてこなかったな〜」というファンも意外と多そう。

記事が参考になりましたら幸いです!

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今日は以上です。

skでした。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

記事が参考になりましたら幸いです。

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