【推薦③】Californicationの詳細と考察!ジョン・フルシアンテ復帰作

レッチリのおすすめアルバムを知りたいな。
レッチリのアルバムで最も売れた作品てどれなのかな。
世界的に認知度の高いレッチリのアルバムが知りたい。

レッチリ(Red Hot Chili Peppers)のおすすめアルバムは、個人的にはダントツでCalifornication。

なにしろ、ジョン・フルシアンテが復帰して最初に制作されたアルバムで、なおかつ、最高傑作ですからね。

というわけで!

今回は、Californicationの紹介になります。

※目次もご活用くださいませ。

では詳細をみていきましょう!

Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。

プロフィール詳細

アルバムCalifornicationの概要

制作時期

Californicationは、1999年にリリースされたレッチリの6枚目にあたるスタジオアルバムです。制作時期は1998年の12月から翌年1999年の3月、約4ヶ月という短期間で制作されています。

このアルバムの最大の特徴は、ギタリストのジョン・フルシアンテが帰ってきたことです。

ジョン・フルシアンテは、前前作にあたる1991年リリースの5thアルバム、Blood Sugar Sex Magikのリリース後に行われたワールドツアー中に精神を病み脱退、その後、ドラッグと鬱に5年以上苦しみました。

一方で、レッチリはBlood Sugar Sex Magikのスマッシュヒットのお陰でジョン脱退後もツアーを続行。後任のギタリスト探しに苦労します。

そして、レッチリと同郷であり仲のいいジェーンズ・アディクションのギタリストであるデイヴ・ナヴァロが正式に後任ギタリストに決まり、制作したのが6thアルバムのOne Hot Minute。

このOne Hot Minuteは、デイヴの加入により、レッチリらしさを残しつつも新たな息吹を感じさせる傑作となりましたが、フリーとデイヴの創作意欲のベクトルに相違があり、フリーは不完全燃焼感を払拭できず、1998年にジョンへ復帰のオファーを持ちかけます。

このオファーに、ジョンは泣いて喜んだそうです。その話を聴くだけで僕も涙が出てきますが、「これ以上嬉しい話はない」とジョンは快諾し、フリーの働きかけの甲斐もあり、ジョンはドラッグから開放され、レッチリに復帰することに。

いかにジョンの存在がフリーにとって大きく、レッチリにとって不可欠な存在なのかを、このようなやり取りから僕は感じ、ドラマティックな人間模様に大きくインスパイアされました。

そうして、ジョンが復帰し、フリーの自宅ガレージに集まって7thアルバムのデモ作りが始まります。

制作メンバー

Californicationの制作メンバーは、先述のとおり、ギタリストにジョン・フルシアンテが復帰し、黄金メンバーで制作されています。

ヴォーカルは不動のアンソニー・キーディス。ベースはもちろんフリー。ドラムも88年から不動のチャド・スミス。そして、ギターがジョン・フルシアンテ。

また、プロデューサーも5thアルバムからずっと共同作業しているリック・ルービンを起用し本作も制作されています。

各メンバーについては下記の記事に詳しくまとめました。

» アンソニ・キーディスまとめ
» フリーまとめ
» ジョン・フルシアンテまとめ
» チャド・スミスまとめ
» レッチリの歴代メンバーまとめ

リック・ルービンについては下記の記事に詳しくまとめました。

» レッチリの歴代プロデューサーまとめ

アルバムCalifornicationの代表曲

Californicationの代表曲は、Scar Tissueです。

とはいえ、タイトルナンバーのCalifornicationや、ライブで欠かすことのできないAround the Worldなど、強い楽曲が多いアルバムなので、どれか1曲選ぶというのも難しいのですが。

しかし、Scar Tissueは、16週間ビルボードにチャートインしていたり、翌年にグラミーベストロックソング賞を受賞しているという点において、多くの人々に新生レッド・ホット・チリ・ペッパーズが認知されるきっかけとなった楽曲になっているので、やはりCalifornicationを代表する楽曲にふさわしいのではと思います。

なにより、Scar Tissueで表現されたサウンドは、Under the Bridgeや、I Could Have Lied、Soul to Squeezeなどで過去に表現されたメロウネスとは異なり、哀愁を伴った成熟感があり、ジョンの脱退から復帰を含めた激動のレッチリ・ストーリーを象徴するドラマが凝縮されていて、Californicationを代表しつつ、さらにはここまでのレッチリを象徴していると思います。

ちなみに、アルバムCalifornicationは、シングル・カットされた楽曲が多いことも特徴です。

アルバムCalifornicationは、グラミー受賞曲のScar Tissueを始め、YouTubeでの視聴回数が7億回を超えているClifornicationや、Othersideなどの繊細な側面を押し出した楽曲、さらに、ハードでアグレッシブなイントロに始まり、サイケでファンキーな展開を経て、抒情的なアウトロへと変化していくドラマティックなAround the Worldなど、レッチリのヒット曲がぎっしり詰まった作品です。

ボロボロのメンバーと、ボロボロのPontiac Catalina(1967)のコンバーチブルがマッチしていてかっこいいMVも、Scar Tissueの世界観を表現していてステキです。ちなみにこのMVの撮影監督はGive It AwayのMVの撮影監督と同じStéphane Sednaoui(ステファン・セドゥナウィ)です。

Red Hot Chili Peppers – Scar Tissue [Official Music Video]

アルバムCalifornicationの収録曲

アルバムCalifornicationの収録曲一覧

15曲収録された本作は、冒頭からフリーらしいハードなトーンのベースサウンドから始まり、往年のレッチリファンには馴染みのあるファンクナンバーが展開されます。

とはいえ、このアルバムは、以前のようなアグレッシブな印象のレッチリではなく、メロウで温かいメロディセンスが発揮された成熟したパンクサウンドが特徴となっています。

レッチリが初期から持っているパンク精神は健在、でも、成熟している。この相反するような要素が、絶妙なバランスで成立しており、ジョンの復帰も手伝って、枯れたギターのサウンドが、作品全体に哀愁をもたらし、何度も繰り返し聴きたくなる作品。

収録曲は下記のとおりです。

  1. Around the World:2ndシングル
  2. Parallel Universe:6thシングル
  3. Scar Tissue:1stシングル
  4. Otherside:3rdシングル
  5. Get on Top
  6. Californication:4thシングル
  7. Easily
  8. Porcelain
  9. Emit Remmus
  10. I Like Dirt
  11. This Velvet Glove
  12. Savior
  13. Purple Stain
  14. Right on Time
  15. Road Trippin’:5thシングル

レッチリの世界観を表現するうえで重要なアンソニーの実体験に基づく詩的な歌詞があります。本作の楽曲も、アンソニーによる書き下ろしで、怒涛のカリフォルニアドリーミンを体現してきたレッチリならではの言霊が宿っています。

レッチリの7thアルバムCalifornicationの魅力とは?

レッチリ史上最も高セールスを記録した作品、それがCalifornicationです。

Californicationは、レッチリの代表作でもあり、グラミー受賞曲で代表曲ともされるScar Tissueや、有名曲も多く収録しているアルバム。そのため、長年のファンからの支持も厚く、レッチリ入門アルバムとしても最適な作品です。

僕が初めて聴いたレッチリ作品が、このCalifornicationでした。ハードでかっこいい曲も、メロウで優しい曲も、バリエーション豊かなアルバムなので、今でもアルバムを通して楽しんでます。

レッチリのおすすめアルバム、正直いっぱいあるんです。でも、その中でも一枚、「1枚にしぼれないよ、、」という気持ちと向き合いつつ、まずこれを聴くとレッチリの世界観が伝わるかな、という目線で選びました。お役に立てたら幸いです。

ジョン・フルシアンテ在籍時のレッチリおすすめアルバム

ジョン・フルシアンテ在籍時のレッチリおすすめアルバムを「ジョン・フルシアンテ在籍時のレッチリおすすめアルバム3選!【Red Hot Chili Peppers】」にまとめました!

今日は以上です。

skでした。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

記事が参考になりましたら幸いです。

深みを増した極上のグルーヴ


グレイテスト・ヒッツ
ワーナーミュージック・ジャパン
グレイトの最上級、それがグレイテスト。必聴だよ。

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