NIGO®さんを紐とく20のキーワードまとめ!

この記事はNIGO®さんにまつわる「キーワードとキーパーソン」の「ざっくりインプット」を可能にします。

では早速!

※目次もご活用くださいませ。

Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。

プロフィール詳細

1.NIGO®さんとは?

NIGO®さんは1970年生まれ群馬県出身のファッションデザイナー。

※NIGO®の新作「I Know Nigo」より「Arya ft. A$AP Rocky」。

NIGO®さんはストリートカルチャー黎明期の立役者、そしてNIGO®さんの背中を追いかけたヴァージル・アブローがラグジュアリーストリートを確立。

そんなNIGO®さんは「ストリート」と「ラグジュアリー」を下記のように考えています。

「私の考えでは、ストリートウェアはラグジュアリーに対する反抗として始まったもの。カウンターカルチャーであり、アンダーグラウンドのムーブメントのようなものだったんです。しかし今では、ストリートウェアが一般的になりすぎて、当時のことが忘れられています。少なくともファッションの世界でストリートウェアはデザインされていないように見える。デザイナーのスキルを必要としない服づくりだと捉えられているんです」

出典:VOGUE

上記のように、NIGO®さんはKENZOのアーティスティックディレクター就任に対し、使命感を感じていることと思います。

確かに、ストリートファッションブランドの服は「文脈」を理解していないと「ロゴありき」のデザインかのように誤解されやすい部分があるように思います。

そういった背景の中でも、ストリートとラグジュアリーの双方を「深い理解と敬意」を持ち横断することができる稀有な存在がNIGO®さんと言えるのではないかなと思います。

下記のとおり、ウィキペディアの英語版にも登録されており、裏原カルチャー=ストリートカルチャーを牽引してきたシーンの立役者として、NIGO®さんの経歴は世界中でシェアされています。

Nigo (ニゴー, Nigō, born Tomoaki Nagao (長尾 智明) on December 23, 1970) is a Japanese fashion designer, DJ, record producer and entrepreneur best known as the creator of the urban clothing line A Bathing Ape (Bape).

出典:Wikipedia

ちなみに名前となっている「NIGO®」 は「2号」のローマ字表記で、由来は「ヒロシ(藤原ヒロシさん)に似てる」というところから「藤原ヒロシ2号→NIGO®」というながれ。

※下記はその愛称が付いたであろう頃の写真。左、藤原ヒロシさん。

では、ここからは、NIGO®さんを紐解く数々のキーワードを、NIGO®さんの活動最初期、23歳の時にはじめた「A BATHING APE」から時系列で整理しつつ、「ざっくりインプット」していきます。

2.高橋盾さん

なお、「NOWHERE」は、「UNDERCOVER」のデザイナー、高橋盾(通称ジョニオ)さんとNIGO®さんが原宿(いわゆる裏原宿と呼ばれているエリア)に1993年に立ち上げたショップ名で、伝説の起点となっています。

※下記が高橋盾さんとNIGO®さんと「NOWHERE」の看板。ここから伝説は始まった。

日本を代表するファッションデザイナーとなった御二方。御二方とも「群馬出身・文化服装学院卒業」という共通点もあり。

※下記のとおり、タイニーパンクス(藤原ヒロシさんと高木完さんによるヒップホップユニット)が雑誌「宝島」で「Last Orgy」という連載を持っており、後に、高橋盾さんとNIGO®さんが「Last Orgy2」へ発展させました。(「Last Orgy」はタイニーパンクスの楽曲名でもあります)

そもそも80年代に(藤原)ヒロシくんと高木完(註2)さんがやっていた連載の「ラストオージー」を、オレとNIGO ®で受け継いでやった連載が「ラストオージー2」。だから、2.1ね。2021年ってこともあるね。

出典:GQ

3.SK8THINGさん

「A BATHING APE」のグラフィックを手掛けてきたのが通称「スケシン」こと、SK8THINGさん。

藤原ヒロシが生み出した日本初のストリートブランド〈GOOD ENOUGH グッドイナフ〉でグラフィックを手掛けていた「SK8THING(スケートシング:通称スケシン)」こと中村晋一郎。藤原ヒロシを通して出会い、NIGO®のパートナーとなっていた彼は、テレビの一挙放送で観た、とあるSF映画から着想を得たオリジナルブランドの立ち上げを提案。こうして誕生したのがア・ベイシング・エイプだ。

出典:2ND STREET

※下記左SK8THINGさん。右はHFさん。

SK8THINGさんはグラフィックデザイナーとして、数々の名グラフィックを生み出すと同時に、2011年にはファッションブランド「C.E(CAV EMPT)」を立ち上げデザイナーとしても活躍しています。

なお、「C.E」の立ち上げメンバーであるSK8THINGさん、Toby Feltwell、菱山豊さんの3名は、ファレルさんとNIGOさんが創業した「BILLIONAIRE BOYS CLUB」のデザインチームでした。

※下記は「C.E」のシャツ。パンクの遺伝子が組み込まれたSF×アナーキーなグラフィック使いは「C.E」の真骨頂ともいえるデザイン。

4.A BATHING APE

まずは「A BATHING APE」。

「A BATHING APE」は1993年に原宿ではじまり、瞬く間に「東京」を代表する世界的ストリートファッションブランドへと成長を遂げた。

NIGO®さん自身による手刷りプリントTシャツなどのオンリーワンアイテムもリリースしていた「A BATHING APE」の初期ERA。

NIGO®さんのデザインは「A BATHING APE」時代から「ワーク・ミリタリー・ユニフォーム」といったアメカジをルーツとしたデザインが特徴でした。

遊び心あふれる「妥協のないディテールへのこだわり」は、「A BATHING APE」時代から既に健在。

「A BATHING APE」のデザインは、音楽や映画を「サンプリング=オマージュ」することで生まれることが多く、デザイン手法やライフスタイルの追求方法など、「ヒップホップ」なアプローチを徹底していました。

※また、下記の写真9枚目にあるように「A BATHING APE」を軸に、初期から多岐にわたる構想がNIGO®さんにはありました。

※上記の構想は、メディアミックスやコラボレーションといった「類まれなる表現アイディア=マーケティング手腕=プロデュース力」によって実現されており、初期の頃からNIGO®さんは明確なヴィジョン=目的意識を持っていたことが確認できますね。

なお、「APE SOUNDS」はジェームス・ラヴェル主宰のイギリス音楽レーベル「Mo Wax」から作品をリリースしており、現在でも購入可能。いくつかリリースがありますが1999年リリースのアルバム「APE SOUNDS」がおすすめ。格好いいです(忖度なし)。

※下記の「Kung Fu Fightin’ feat. TYCOON TO$H(プラスチックス、MELON、MAJOR FORCEの中西俊夫さん)」も「APE SOUNDS」に収録されています。

※下記ですね。今聴いても格好いい。

APE SOUNDS REMIX
トイズファクトリー
トミー・ゲレロ、スミス&マイティーなど錚々たるメンバーが参加しています。細野晴臣リミックスも格好いい。

5.NOWHERE

NIGO®さんは、2011年に「A BATHING APE」を運営していたNIGO®さん自身の会社「NOWHERE」を下記のとおり売却。

2011年に株式会社ノーウェアを香港のセレクトショップ運営企業「I.T」が買収。

出典:Wikipedia

その後2年間は、「A BATHING APE」のクリエイティブディレクターとして「I.T」と契約。2年後、2013年に契約満了となり、同年2013年にユニクロ「UT」のクリエイティブディレクターに就任し、新たなステージへと進んでいきました。

6.JACOB & CO.

NIGO®さんがエイプ時代から度々オーダーしているブリンブリンなネックレスを製作しているのはニューヨークのセレブ御用達ジュエリーウォッチブランドの「Jacob & co.(ジェイコブ)」。

※下記右、創業者のジェイコブ・アラボさん。

また、「Jacob & co.」は、イーロン・マスクなどの実業家から、カール・ラガーフェルドやトム・フォード、マーク・ジェイコブスなどのファッションデザイナー、さらに、コービー・ブライアントや、デヴィッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドなどのアスリートから、マイケル・ジャクソンやマドンナ、エルトン・ジョン、また、カニエ・ウェストやドレイク、DJキャレドなどのヒップホップアーティストなどを顧客に抱えている。

※こういうデザインも。「BABY MILO」愛らしいです。

7.KAWSさん

アートコレクターとしても目利きなNIGO®さんは、かなり早い時期からKAWSとも交流あり。

※下記がNIGO®さんとKAWS。写真2枚目は、NIGO®さんの「A BATHING APE」退任を、KAWS流解釈でそのメモリアルな瞬間を描いた1枚。この作品は、2021年に開催されたKAWS展「KAWS TOKYO FIRST」で展示されていました。

KAWSさんとNIGO®さんは現在も「HUMAN MADE」のプロジェクトなどでコラボレーションし続けています。

※この「1冊まるごとNIGO®II」には、数々のキーパーソンによるインタビューや、NIGO®さんが手掛けてきたデザインに込められた思考などがまとめられています。「対談 千宗室×NIGO®」と「対談 ファレル・ウィリアムス×ヴァージル・アブロー」がハイライト。

Pen+ 1冊まるごとNIGO®II
CCCメディアハウス
対談 ファレル・ウィリアムス×ヴァージル・アブローなど、見どころ満載

8.PHARRELL WILLIAMSさん

NIGO®さんとファレル・ウィリアムスさんは2000年代から現在に至るまで強い絆を構築してきています。

※下記がファレルさん。先日のNIGO®さんによるKENZOデビューコレクションの際も、親友の晴れ姿に珍しく溢れんばかりの笑みを浮かべていたファレルさん。

なお、下記のとおり、NIGO®さんによるKENZOファーストコレクションで使用されたショー音楽は、エイサップ・ロッキーさん、キッド・カディさん、ファレル・ウィリアムスさん、プシャTさん、タイラー・ザ・クリエイターさん、リル・ウジ・ヴァートさんらが手掛けたNIGO®さんの最新音楽プロジェクト「I Know Nigo」に収録されている楽曲がフィーチャーされたとのこと。妥協なし。

The show soundtrack features an exclusive preview of the designer’s upcoming album I Know Nigo with contributions from @asaprocky, @kidcudi, @pharrell, @kingpush, @feliciathegoat and @liluzivert.

出典:Instagram

※Coming soon。

そんなファレル・ウィリアムスさんと、NIGO®さんはファッションブランド「BILLIONAIRE BOYS CLUB」を2003年に創業しています。

9.BILLIONAIRE BOYS CLUB

こちらがその、ファレル・ウィリアムスさんとNIGO®さんが2003年に創業した「BILLIONAIRE BOYS CLUB」。

※下記は、2003年に「BILLIONAIRE BOYS CLUB」が初お目見えしたファレル・ウィリアムスさんのMV「Frontin’ ft. Jay-Z」。ファレルさんが「BBC=BILLIONAIRE BOYS CLUB」のロゴTを着用。MVにはNIGO®さんも登場(3:11〜)します。

※下記がその「BBC=BILLIONAIRE BOYS CLUB」のロゴT。

10.ICECREAM

つぎに、「ICECREAM」。

ICECREAM」は、「BILLIONAIRE BOYS CLUB」のサブレーベル的な位置づけのフットウェアブランド。

※下記の写真2枚目で、2004年に発表されたICECREAM」のスニーカーを確認できます。

11.TERIYAKI BOYZ

NIGO®さんはヒップホップグループのプロデュースも行っており、DJとして実際にその活動へ参加しています。NIGO®さんにとって音楽活動は、ファッションと同じぐらい重要。

TERIYAKI BOYZ」は、そんなNIGO®さんが2005年に始めたヒップホップグループ。

※下記は2007年の「A BATHING APE」とTERIYAKI BOYZ feat. Kanye West」のタイアップ広告。カニエさん(現イェさん)は、TERIYAKI BOYZ」と共にミュージックステーションに出演したこともあり。

なお「TERIYAKI BOYZ」は、デフジャムレコードよりアルバム「Beef or Chicken」でデビュー、現在までに合計2枚のスタジオアルバムをリリースしています。

12.YEさん

「KENZO2022年秋冬コレクション」にも出席したイェさん。

※相思相愛。彼らはNIGO®さんをリスペクトしている。そして彼らをNIGO®さんもリスペクトしている。

※下記もあわせてどうぞ。

13.HUMAN MADE

そして、こちらが2010年以降、NIGO®さんが現在も自らのメインプロジェクトとして精力的に活動を続けている「HUMAN MADE」。

「HUMAN MADE」のデザインは、NIGO®さん自身がアーカイブしているヴィンテージクロージングから着想を得ている。

NIGO®さんは学生時代から「ヴィンテージクロージングの蒐集」をライフワークとしてきており、「HUMAN MADE」は、「ヴィンテージクロージングをサンプリングする」ことで生まれる「新しいデザイン」をフィーチャーしています。

※下記のようにスカジャンや、スタジャンなど、ヴィンテージクロージングクラッシクスといえる普遍的デザインに、オリジナリティ溢れるグラフィックや刺繍などを施された各アイテムは、その仕立てにも妥協はしない。

「HUMAN MADE」は、愛らしい動物モチーフを使用することも多く、程よい脱力感をコーディネートにもたらしてくれる。

※なお、下記のとおり、「HUMAN MADE」のTシャツのボディなどはヴィンテージクロージングの再現に定評のある「WAREHOUSE」が製作しています。

ウェアハウスさんとの良い出会いもあったので、「やりたいな」と思ってからわりとすぐに形にすることが出来ましたね。

出典:MASTERED

※下記は「WAREHOUSE」がオリジナルで展開しているアイテム。「WAREHOUSE」は「ヴィンテージの忠実な復刻」がコンセプトのアメリカンカジュアルウェアを提供する日本のブランド。

なお、「HUMAN MADE」立ち上げと時を同じくして、NIGO®さんは2010年にカレー専門店「CURRY UP」も開業しており、原宿と中目黒にそれぞれ実店舗を展開しています。

(以前はルミネ新宿にも出店していましたが、コロナの影響もあり2021年に閉店しています。)

下記のとおり、原宿にあったカレー店「GHEE」の味を再現する「CURRY UP」。

原宿のカレー店「GHEE(ギー)」でのアルバイト経験があるNIGOさんがトータルプロデュースし、「当時の味を再現」し提供する同店。

出典:シブヤ経済新聞

※下記は「CURRY UP」の原宿店。店内デザインを担当したのは「BAPE STORE / A BATHING APEの各店舗」「ナイキの原宿路面店」「ユニクロのパリ、ニューヨーク、銀座店」などを手掛けてきた人気インテリアデザイナーの片山正通さん。

※下記が片山正通さん。

※下記は「CURRY UP」が提供するCOMBINATION CURRYの一例。

さらに2019年にはファレル・ウィリアムスさんと協業して日本酒のブランド「SAKE STORM COWBOY」も開始したNIGO®さん。

下記にもあるように、酒造りも一切妥協なし。「IWC(International Wine Challenge)GOLD PRIZE SAKE」を受賞しています。

NIGO®氏は「大嶺酒造」の酒蔵を訪ねること約50回。歴史を守るだけでなく、新しい展開をアプローチしたかった蔵元と考えが合い、酒質設計から参加。ファレル氏と共に試飲を繰り返し、2年の月日をかけてやっと誕生にいたったお酒なのです。

出典:ISETAN FOOD INDEX

「SAKE STORM COWBOY」第1弾は、純米大吟醸と純米の2種で、純米大吟醸は「中汲み」で非常にラグジュアリーな仕様になっています。

蔵元の「大嶺酒造」は山口県美祢市の酒蔵。

※下記が「IWC2020 GOLD PRIZE SAKE」を受賞した「ナチュラルプレス」。なおこの「ナチュラルプレス」は酒米に「雄町」を使用、精米歩合25%の純米大吟醸。

14.ADIDAS ORIGINALS

さらにNIGO®さんは、2014年にアディダスとのパートナーシップ契約を締結。

「adidas Originals(アディダス オリジナルス)」が、NIGO(ニゴー)と長期パートナーシップを締結したと公式SNSで発表した。

出典:FASHION SNAP

※下記のとおり、「ADIDAS ORIGINALS × HUMAN MADE」のアイテムは定期的に展開されています。

※下記もNIGO®さんのデザイン。「歌舞伎」から着想を得た配色の「Tokio Solar HM」。

15.CYBER AGENT

さらにNIGO®さんは2015年に株式会社サイバーエージェントの総合クリエイティブディレクターにも就任しています。

サイバーエージェントは、4月3日、デザイナーのNIGO(ニゴー)氏を総合クリエイティブディレクターに迎え、コーポレートおよび「Ameba」のブランドロゴを一新した。

出典:MARKEZINE

凄まじい行動量だと思いませんか?コツコツと積み上げてきた結果、「KENZO」のアーティスティックディレクターに就任、ものすごく夢がある。まるで「ヒーローストーリー」のように。

※下記のようにNIGO®さんらしい親しみやすくキャッチーでポップなキャラクターデザインを取り入れたサイバーエージェント。

※下記の動画ではNIGO®さん自身も登場。遊び心溢れる演出に思わずほっこり。思わず笑みがこぼれる愛らしいアニメーション。

16.HONEST BOYZ

NIGO®さんが2016年に新たにスタートさせたヒップホップグループ「HONEST BOYZ」。

※下記は「HONEST BOYZ」の楽曲「TOKYO DIP feat. PHARRELL WILLIAMS」。

「HONEST BOYZ」のメンバーは「VERBAL・NAOTO・NIGO®・MANDY・SWAY」の5名で、「LDH JAPAN」所属。

17.VIRGIL ABLOHさん

NIGO®さん、藤原ヒロシさん、高橋盾さんなど、裏原カルチャーから多大な影響を受けた世代の代表ともいえるヴァージル・アブローさん。

※下記の投稿でヴァージルさんは、NIGO®さんの重要性とリスペクトを表明している。

※下記でヴァージル・アブローさんを特集しています。あわせてどうぞ。

18.LOUIS VUITTON

NIGO®さんは、ルイ・ヴィトンとのコラボコレクション「 LV²(ルイ・ヴィトン・スクエアード)」を手掛けています。

この「LV²」コレクションは、2020年に第1弾を、2021年に第2弾を発表しました。

※下記のように、「NIGO®さんらしさ=ワーク・デニムなどのアメリカンカジュアル × アーカイブのサンプリング」を駆使したデザイン満載のコレクション。

LV²」コレクションは、NIGO®さんが愛している「モッズ=ブリティッシュ」の要素も注がれたデザインになっており、ひとえに「ストリートファッション」とカテゴライズできない「奥ゆかしく普遍的」なクリエイションです。

これらのクリエイションは、ヴァージルさんとNIGO®さんに共通する「目利き力」が生かされており、それぞれの感性がルイ・ヴィトンのアーカイブを「参照・引用」(サンプリング)することで生まれる新たなデザイン。

アーカイブに「敬意と新たなデザイン」を吹き込むことで「新しい価値」が生み出されています。

※下記は一見、「三つボタンのトラディショナルなブリティッシュスーツ」ですが「ダミエ=ルイ・ヴィトンらしい」総柄を使うことで「権威性」に敬意を払いつつも「身頃と袖、完璧な柄合わせ」という「権威性」に甘えない妥協のないモノづくりを展開。

そして上記の足元は、あえてカジュアルダウンすることでストリートに馴染みやすいスタイリングに仕上げつつも「クラークスのワラビー」をサンプリングすることで「ブリティッシュ」というテーマからはそれることなく、これまた「モノグラム=ルイ・ヴィトンらしい」総柄を使うことで生まれる「権威性」のパターンオンパターンは、単にインパクトが大きいだけでなく、非常に「アカデミックにサイエンスしている」オタクの仕業といえます。

※下記のように「HUMAN MADE」でもお馴染みの「カモ」も登場。こういった「シグネチャーデザイン」のミックスにこそ「コラボレーション」の醍醐味があるのでは?と思います。「愛らしくて上品」なデザインもNIGO®さんらしいセンス。

※下記は2021年に展開されたLV²」コレクション第2弾。先述した「ダミエ=ルイ・ヴィトンらしい」総柄を使用しつつ、こちらは「スリーピース・スーツ」にレザーシューズを合わせたクールでスタイリッシュなスタイリング。とはいえ、遊び心あふれるブローチやプリントレザートートなどの崩しアイテムに余念がないあたり、さすがのバランス感。絶妙。

19.BLUE BOTTLE COFFEE

コーヒーマニアな側面もあるNIGO®さんは、サードウェーブコーヒーを代表するカリフォルニア発の「ブルーボトルコーヒー(ネスレグループ企業)」ともコラボレーションしており、生活に取り入れやすい控えめなデザインを施したタンブラーやマグなどをデザインしています。

※下記のとおり、Tシャツなどアパレルのコラボアイテムもあり。

20.KENZO

そして〆は、2021年に就任が決まった「KENZO」のアーティスティックディレクター。

これがNIGO®さんの最新プロジェクトであり、新章の始まり。

※フロントロウ。圧巻。

では最後に、ここまでをざっくりまとめて終わりたいと思います!

21.まとめ

これからも、NIGO®さんの「遊び心あふれるクリエイション」にワクワクし続けることになると思います。

『I KNOW NIGO』に関して、スティーブン・ヴィクターは次のようにコメントしている。

”元々は、ファレルとプシャ・Tをフィーチャーした2曲だけを制作する予定だったんだけど、色々なアーティストにコンタクトを取って話をすると、みんな「イエス!」といった反応で、だったら5曲入りのEPを作ろうと思ったんだ。それがどんどん発展していって、最終的に『I KNOW NIGO』のフル・アルバムを作ろう、といった流れさ。”

出典:UNIVERSAL MUSIC

僕は遊び心、遊ぶ心が大好きです。

※NIGO®の新作「I Know Nigo」より「Kid Cudi & Nigo – Want It Bad」。

そして、今後は世界的にもファッションに限らず「多様性・包括性」は、今まで以上に意識が高まることと思います。

だからこそ、これからは「多様性・包括性」を本質的にしっかり尊重したデザイン、なおかつ、タイムレスなクリエイションが求められていくことでしょう。

なぜなら、世界はサステナビリティを求めているからです。だからこそ、メタバースやNFTといった技術に関心が向けられています。

タイムレスなデザイン、つまり、時代を超越した普遍的なデザインは、時代が変わっても、僕たちの生活に寄り添い、個々を尊重してくれるはずです。

そして、それらをNIGO®さんなら「楽しい」と思わせてくれるはず!

今後が楽しみでなりません!!

今日は以上です。

skでした。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

記事が参考になりましたら幸いです。

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