
シティポップやヴェイパーウェイヴが最近気になるんだけど、心地よいグルーヴ感のおすすめが知りたいな!
メン・アイ・トラストの音楽は、エレクトロポップや、ドリームポップなどと形容されています。メランコリックな曲や、グルーヴィーな曲が特徴で、シティポップやヴェイパーウェイヴの流れにも乗るような、都会的な感性をもった要注目バンドです!
では早速みていきましょう!
※目次もご活用くださいませ。
深みを増した極上のグルーヴ
メン・アイ・トラストのプロフィール
メン・アイ・トラストは2014年に高校時代からの友人であったベーシストのジェシーと、プロデューサー兼キーボーディストのドラゴスが大学で再開したことがキッカケで結成されました。
おそらくメンバー全員がフランス語を話します。メン・アイ・トラストの地元であるカナダのモントリオールがあるケベック州は、第一言語がフランス語。トロントやバンクーバーなどは英語が第一言語なので、モントリオールは英語圏にありながらも独特の文化が形成されているようです。
この動画の後半でフランス語での会話が確認できます。
結成後1枚のEPを制作し、モントリオール・ジャズ・フェスティヴァルや地元ケベックのフェスに参加、そしてスタジオ・アルバム『ヘッドルーム』を制作。
ヴォーカル兼ギターのエマが加入するのは2016年になってからのこと。着実に知名度を上げ、実力を発揮していき、北米ツアーを行う。そして、2019年にはコーチュラやロラパルーザといったアメリカのビッグフェスに参加するように。
2016年から2019年にかけて12枚のシングルをリリースし、それらを再編集して一つのアルバムにまとめた作品が『オンクル・ジャズ』。
ヴォーカル・ギター:エマ・プルー(Emmanuel Proulx)
エマのフェイヴァリット・アルバムはこちら。
ベース:ジェシー・カロン(Jessy Caron)
ジェシーのフェイヴァリット・アルバムはこちら。
キーボード:ドラゴス・チリアック(Dragos Chiriac)
ドラゴスのフェイヴァリット・アルバムはこちら。
メン・アイ・トラスト(Men I Trust)のオススメ曲
メン・アイ・トラストは現在までにスタジオ・アルバムを2枚制作しています。認知度が最も高い作品はやはり『オンクル・ジャズ』ですね。非常に人気が高く、心地よい楽曲が多くとても完成度が高いです。
→ | リリース | メン・アイ・トラスト・アルバム一覧 | レーベル |
---|---|---|---|
1st | 2014年5月28日 | Men I Trust | Return To Analog |
2nd | 2015年6月30日 | Headroom | Return To Analog |
3rd | 2019年5月28日 | Oncle Jazz | Return To Analog |
4th | 2020年7月9日 | Forever Live Session | Return To Analog |
では、年代順にチェックしていきましょう。
1stEP:Men I Trust
アルバムタイトル | Men I Trust |
---|---|
リリース | 2014年5月28日 |
レーベル | Return To Analog |
パーソネル | ジェシー(b), ドラゴス(key) |
「デイズド」や「エンドレス・ストライヴ」などハウス直系のグルーヴィーな楽曲もあり。歌ものハウスでも、メン・アイ・トラストらしい美メロが生きておりとても心地よい。
レディオヘッドやジェイムス・ブレイクをフェイバリットに上げるドラゴスらしく、トム・ヨークやジェイムス・ブレイクを彷彿とさせるヴォーカルのメロディラインの美しさは既に健在。
全体的にドリーミーな作風の中、「エクスタティック・メモアズ」がダーク・サイケデリック・ファンク的楽曲で、ピリッとした良いスパイスになっている。
本作の目玉はヘレナ・デランドをフィーチャーした「ステイ・トゥルー」です。ヘレナ・デランドはソフトで美しいヴォーカルが特徴のカナダのシンガーソングライター。JPEGMAFIAの「フリー・ザ・フレイル」にもフィーチャーされている注目株です。この「ステイ・トゥルー」が放つ世界観には、メン・アイ・トラストらしいドリーム・ポップの魅力が凝縮されています。
1stアルバム:Headroom
アルバムタイトル | Headroom |
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リリース | 2015年6月30日 |
レーベル | Return To Analog |
パーソネル | エマ(g, vo), ジェシー(b), ドラゴス(key) |
1stEPに収録されていた様なハウス系トラックはなくなり、より一層シティポップ色が強くなり、AORやR&Bファンにも訴求していくクールなトラックが揃っている。
「ブレイク・フォー・ラヴァーズ」は前作でもフィーチャーされたヘレナ・デランドをフィーチャーした楽曲で、これが最高に気持ちいい。儚く繊細で美しいヘレナ・デランドのヴォーカルにローファイ・トラックが心地よくグルーヴする。
3曲目の「アウト・イン・マイセルフ」と6曲目「キュリアス・フィッシュ」でようやくエマのヴォーカルを聴くことができる。特に6曲目「キュリアス・フィッシュ」でのシャーデーを彷彿とさせる独特の色気あるコーラスワークがかっこいい。優しく力強く切ないエマのヴォーカルがメン・アイ・トラストの楽曲をイキイキとさせた。
作品全体の世界観や完成度がぐっと高まった傑作。夜のドライブに最高です。
2ndアルバム:Oncle Jazz
アルバムタイトル | Oncle Jazz |
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リリース | 2019年5月28日 |
レーベル | Return To Analog |
パーソネル | エマ(g, vo), ジェシー(b), ドラゴス(key) |
そして、こちらがメン・アイ・トラスト最高傑作『オンクル・ジャズ』。
「ユー・ディザーヴ・ディス」「テイルウィップ」「アイ・ホープ・トゥ・ビー・アラウンド」「ショウ・ミー・ハウ」「セヴン」「セイ・キャン・ユー・ヒアー」「ナム」「ノートン・コマンダー」、以上の9曲は全て2016年から2019年の期間にシングルとして制作された楽曲。
アルバムの為に制作する過去の制作方法ではなく、完成した楽曲をデジタルで都度都度リリースしていくというのが現代的。各楽曲の完成度も高く、シングルとして魅力がそれぞれに詰まっている。
大人なアレンジの「セヴン」。ギターとキーボードのハーモニーが最高に心地よい。
「セイ・キャン・ユー・ヒアー」のようなジョイ・ディヴィジョン・ライクなポスト・パンク調の楽曲もエマのヴォーカルとギターが乗ると、メン・アイ・トラストらしくまとまる。ジーザス・アンド・メリーチェインなども匂わせ、ソフィア・コッポラの映画の世界観にはまりそうなドリーミー感が胸を熱くさせる。
ジザメリの「ジャスト・ライク・ハニー」
ライヴアルバム:Forever Live Session
アルバムタイトル | Forever Live Session |
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リリース | 2020年7月9日 |
レーベル | Return To Analog |
パーソネル | エマ(g, vo), ジェシー(b), ドラゴス(key) |
メン・アイ・トラストのガレージセッション集『フォーエヴァー・ライヴ・セッション』。名曲揃いの選曲で全編聴きやすく心地よいライヴ盤。
大ヒット『オンクル・ジャズ』からの楽曲を中心に『ヘッドルーム』からは「ブレイク・フォー・ラヴァーズ」も選曲されており、エマ・ヴァージョンの「ブレイク・フォー・ラヴァーズ」が聴けるのはファンにも嬉しい構成。
山下達郎「蒼氓」のコード進行を引用した「オール・ナイト」。詩もどこかシンクロするような。ジェシーのメロウギターソロもめっちゃセンスあって気持ちいい。
こちら本家の山下達郎「蒼氓」。MVには石田ゆり子さんが出演しています。
メン・アイ・トラストの魅力
メン・アイ・トラスト、メロウなグルーヴから、都会的な響きのあるシティポップ系の楽曲までトレンドの流れも汲みつつ、持ち前のメロディセンスが心地よいバランス感で、ヴォーカルのエマの繊細な声質も相まって儚い世界観に引き込まれます。
こじんまりとしたアットホームなムードも心地よいですね。
今日は以上です。
skでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
記事が参考になりましたら幸いです。
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