本記事は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(レッチリ、Red Hot Chili Peppers)2000年代の名曲を解説します。
※目次もご活用くださいませ。
深みを増した極上のグルーヴ
1.00年代の5曲
Red Hot Chili Peppers(以下レッチリ)は2000年代にアルバムを2枚リリースしています。
2000年代は「グレート・ヴィンテージ」。過去最高にメロディアスで、巧妙なハーモニーと、作曲センスに溢れた名曲量産期。
下記は、「グレート・ヴィンテージ」なので絞りきれないところですが、特に独創的な名曲5曲になります。
※Can’t Stopも外せないのですが、、レッチリの幅広い魅力の触れるために除外しております。。Can’t Stopも最高です。。
- By the Way
- The Zephyr Song
- Dosed
- Throw Away Your Television
- Dani California
では、それぞれ見ていきましょう!
2.By the Way

まず、1曲目はBy the Wayがオススメ。
By the Wayは、ライブで大盛りあがりになる起爆剤。
タイトル | 「バイ・ザ・ウェイ」(By the Way) |
収録アルバム | 『バイ・ザ・ウェイ』(By the Way) |
作曲 | アンソニー・キーディス、フリー、ジョン・フルシアンテ、チャド・スミス |
演奏メンバー | アンソニー・キーディス(v)、フリー(b)、ジョン・フルシアンテ(g)、チャド・スミス(ds) |
プロデュース | リック・ルービン |
聴きどころ
By the Wayの聴きどころは、キャッチーなサビにあります。
By the Wayの、静と動が共存したダイナミックで、スリリングなアレンジも、聴きどころ。
By the Wayのイントロと共に、会場は大歓声の渦の中へ。
下記はイギリスBBCの人気プログラム『Later… with Jools Holland』に出演した際のBy the Way。
サビで入るジョンのコーラスが一気に感情を高ぶらせる。
ちなみに、この収録では観覧席にトム・ヨークの姿も。
下記は2017年にニューヨークで開催された『The Meadows Music & Arts Festival』に出演した際のBy the Way。
名曲は時代を超えて大合唱。
チャドのドラミングがキレキレでやばい。
*おまけ*(オマー)
こちらは、2004年に行われたセッションで、フリー、ジョンと、オマーのジャム。
超プログレなフレーズが織りなす複雑なメロディ。
かっけえ。。
オマーは、Stadium Arcadiumにゲスト参加もしています。Especially In Michiganでオマーのギターソロが聴けます。
3.The Zephyr Song

つぎに、2曲目は、The Zephyr Song。
The Zephyr Songは、レッチリ史上初となるメロウで踊れる曲。
今までにない心地よいグルーヴ感を堪能してください。
タイトル | 「ザ・ゼファー・ソング」(The Zephyr Song) |
収録アルバム | 『バイ・ザ・ウェイ』(By the Way) |
作曲 | アンソニー・キーディス、フリー、ジョン・フルシアンテ、チャド・スミス |
演奏メンバー | アンソニー・キーディス(v)、フリー(b)、ジョン・フルシアンテ(g)、チャド・スミス(ds) |
プロデュース | リック・ルービン |
聴きどころ
The Zephyr Songの聴きどころは、気持ちよく踊れるギターアレンジです。
シーケンス・ビートとチャドの生ドラムのシンクロも気持ちいい。
下記は、アイルランドのスレイン城で2003年に行ったライブでのThe Zephyr Song。
映像作品としてもリリースされているLive at Slane Castleはレッチリの数あるライブパフォーマンスの中でも屈指の名演が収められています。
本当にこの日のライブは名演だと思う。
ギターソロが超絶エモーショナル。
下記は、シカゴで開催されている『ロラパルーザ』の2018年に出演した際のThe Zephyr Song。
2018年に結成35周年を迎えたレッチリ。
年々気持ちよさが増していくチャドのドラムが相当心地よい。
*おまけ*(ジョシュ)
2008年のシークレットショー、フリー、ジョン・フルシアンテ、ジョシュ・クリングホッファー、ステラ・モズガワによるジャム。
かっけえ。。
ちなみに、ステラはLAのアートパンクバンド、ウォーペイントのメンバーで、オルタナティブ・ロック界隈で活動するシドニー出身のドラマーです。
ステラは、フリーの『ヘレン・バーンズ』でもドラムを演奏しています。
フリー側でドラムを演奏しているのは、レッチリ加入前のジョシュ・クリングホッファー。
ちなみにジョシュもドラマーとしてウォーペイントに在籍していたことがあります。
ジョシュはドラムも、鍵盤もベースもなんでもこなすマルチプレイヤー。
しかし、このツインドラムやばすぎる。
4.Dosed

そして、3曲目は、Dosed。
Dosedは、レッチリ史上前代未聞の美しいギター・ハーモニーで構築されています。
タイトル | 「ドースト」(Dosed) |
収録アルバム | 『バイ・ザ・ウェイ』(By the Way) |
作曲 | アンソニー・キーディス、フリー、ジョン・フルシアンテ、チャド・スミス |
演奏メンバー | アンソニー・キーディス(v)、フリー(b)、ジョン・フルシアンテ(g)、チャド・スミス(ds) |
プロデュース | リック・ルービン |
聴きどころ
Dosedの聴きどころは、ギターとベース、アンソニーとジョン、それぞれが描く美しいハーモニーです。
幾重にも重なるギターのハーモニーが美しい。
ボーカルのハーモニーを強くフィーチャーし始めたのが8thアルバムの特徴でもあります。
そのため、8thアルバムは普遍的なポップアルバムとしての完成度が高められました。
下記は、2017年の『The Getaway World Tour』で行ったカナダ公演でのDosed。
ちなみに、ジョシュと共演しているギタリストは、レッチリ結成メンバーのジャック・アイアンズの息子、ザック・アイアンズ。
一瞬ジョンに見える。ザックはレフティー。
下記は、『RHCP WORLD TRIBUTE』というレッチリのトリビュートイベントで、イベントにアンソニーが参加した時の「ドースト」。
アンソニーは度々このような形でもファンと交流をしています。
さすが、本物は存在感ありますね。
*おまけ*(ジョンがベース)
こちらは、『Stadium Arcadium』リリース前の2005年に行われたラス・ヴェガス公演です。
フリーのトランペットを、ジョン・フルシアンテがベースで支えるというレア動画。
ブリーフ一枚のトランペット姿が、ここまで絵になる人が他にいるだろうか。。
ブリーフ姿で真剣さが伝わってくるなんて。。
ふざけてるように見えないから凄い。
5.Throw Away Your Television

さらに、4曲目は、Throw Away Your Television。
Throw Away Your Televisionは、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、アレンジ、全部格好いい。
タイトル | 「スロー・アウェイ・ユア・テレヴィジョン」(Throw Away Your Television) |
収録アルバム | 『バイ・ザ・ウェイ』(By the Way) |
作曲 | アンソニー・キーディス、フリー、ジョン・フルシアンテ、チャド・スミス |
演奏メンバー | アンソニー・キーディス(v)、フリー(b)、ジョン・フルシアンテ(g)、チャド・スミス(ds) |
プロデュース | リック・ルービン |
聴きどころ
Throw Away Your Televisionの聴きどころは、宇宙的なギターサウンドです。
ゆったりとしたグルーヴが徐々に大きくうねり、宇宙的ギターが、無限とも思える空間の爆発的広がりを感じさせる壮大な曲。
下記は、またしても2003年のLive at Slane Castle公演のThrow Away Your Television。
神がかり的なスレイン・キャッスルでのパフォーマンス。
日が落ち始めた会場の幻想的なムード。
Throw Away Your Televisionが描く世界観は、驚異的な美しさ。
ギターソロもやばい。
下記は、ロラパルーザ2006に参加した際のThrow Away Your Television。
そして、Live at Slane Castleの演奏に迫るレベルのThrow Away Your Television。
メンバー全員の全身全霊が込められた超がつく鳥肌パフォーマンス。
*おまけ*(畏敬の念)
下記は、2002年にBy the Wayリリースを記念して特集されたインタビュー映像です。
日本語字幕付き。
メッセージが詰まってます。ステキです。
2002年のインタビューでジョンは「これから10年か20年かけて、先人たちに並ぶ作品づくりをしたい」と言っています。
脱退からぴったり10年後の2020年再復帰が、全ては壮大な計画なんじゃないかと本気で思っちゃいます。
他者へのリスペクトを心がけているという。
さすがです。
6.Dani California

最後に、5曲目は、Dani California。
Dani Californiaは、2度目のグラミー・最優秀ロックソング賞を受賞した曲です。
Dani Californiaは、頂点を極め、王者の貫禄を遺憾なく発揮した曲。
なお、9thアルバムStadium Arcadiumは初のグラミー・最優秀ロック・アルバム賞も受賞しています。
タイトル | 「ダニー・カリフォルニア」(Dani California) |
収録アルバム | 『ステイディアム・アーケイディアム』(Stadium Arcadium) |
作曲 | アンソニー・キーディス、フリー、ジョン・フルシアンテ、チャド・スミス |
演奏メンバー | アンソニー・キーディス(v)、フリー(b)、ジョン・フルシアンテ(g)、チャド・スミス(ds) |
プロデュース | リック・ルービン |
聴きどころ
Dani Californiaの聴きどころは、ジミヘンフレーズ満載のギターパートです。
ジョン・フルシアンテはDani Californiaで、複数のエフェクターを駆使したユニークなサウンドメイクを行いました。
そのため、アナログな実験をふんだんに取り入れたサウンドになっています。
先進的でありながら、レトロでメランコリックな響きもあり、懐かしさすらあります。
Stadium Arcadiumは、ロックバンドとして確固たる地位と栄光を手に入れたレッチリが、これまでのキャリアや音楽ルーツを集約したような集大成的仕上がりになっています。
下記は、Stadium Arcadium World Tourの2006年11月ドイツ・ハンブルク公演でのDani California。
下記は、同じくStadium Arcadium World Tourの2007年7月ポーランド公演でのDani California。
ハンブルク公演より更に演奏の完成度上がってます。
2006年5月30日にスタートして、2007年8月26日まで続いたStadium Arcadium World Tour。
1年以上世界中を飛び回ってるレッチリ。
この事実だけでもロックスターはクレイジーだなあと。
凄まじい集中力とメンタルですね。
どの公演であっても演奏を楽しみ、そして音楽を愛しているレッチリの、その姿にいつも震えます。
ちなみに、この映像ではサポートで入ってるジョシュの姿もジョンの後ろに確認できます。
*おまけ*(真摯)
こちらは、『MTV Europe Music Awards2002』の受賞式の一幕。
いつだって笑いに真剣なレッチリ。
さすがです。
7.グレート・ヴィンテージ
いやあ、2000年代、名曲が多すぎる。。
9thアルバムがあまり紹介できてないですげ、9thアルバムのStadium Arcadiumはレッチリの集大成的なアルバムで、ターニングポイントとなる作品です。
9thアルバムのStadium Arcadiumの詳細は「レッチリのアルバムでグラミー受賞した作品!【06年・Stadium Arcadium】」にまとめました!
By the Wayは「Very John」と言われているだけあって、ジョン・フルシアンテ復帰後2作目ということもあり、かなり凝ったソングラインティングを楽しめるアルバム。
とはいえ、Stadium Arcadiumも名曲多数。Snow、Tell Me Baby、Charlieなどなど、名曲を多数収録した2枚組仕様。
※下記は「アンソニーの半生=レッチリの歴史」がぎゅっと詰まったアンソニー・キーディス自伝。各メンバーの「出会い」「別れ」「制作の裏側」など、興味深い逸話のオンパレード。めっちゃ面白い。未読の方はぜひ。
今日は以上です。
skでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
記事が参考になりましたら幸いです。
※深みを増した極上のグルーヴ
※下記もあわせてどうぞ。
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レッチリ年代別代表曲
今回は00年代特集でしたが、80年代、90年代、10年代とそれぞれ「レッチリの歴史がわかる!各年代を象徴する代表曲紹介!【Red Hot Chili Peppers】」にまとめてありますので、下記からどうぞ!
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