レッチリの名曲とは?1980年代編【Red Hot Chili Peppers】

本記事は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(レッチリ、Red Hot Chili Peppers)1980年代の名曲を解説します。

※目次もご活用くださいませ。

Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。

プロフィール詳細

1.80年代の5曲

Red Hot Chili Peppers(以下レッチリ)は80年代にアルバムを4枚リリースしています。

レッチリは初期からファンク・パンク・ラップを独自のバランス感で演奏していますが、80年代はとりわけ「エネルギッシュ!」と表現されることが多いです。

下記は、「エネルギッシュ!」で、かつ、独創的な名曲5曲になります。

  • Out In L.A.
  • Mommy Where’s Daddy
  • Blackeyed Blonde
  • Behind The Sun
  • Knock Me Down

では、それぞれ見ていきましょう!

2.Out In L.A.

まず1曲目は、Out In L.A.です。

Out In L.A.は、特にアンソニーのラップが、初期アンソニーらしく、Grandmaster Flashを感じさせるラップが特徴的。

フリーのゴキゲンベースも、荒削りながら軽快にスラップを織り交ぜたりと、レッチリの土台的スタイルを垣間見るOut In L.A.。

Out In L.A. (Demo Version)
楽曲タイトルアウト・イン・LA(Out In L.A. / Demo)
収録アルバムザ・レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(The Red Hot Chili Peppers)
作曲者アンソニー・キーディス、フリー、ヒレル・スロヴァク、ジャック・アイアンズ
演奏メンバーアンソニー・キーディス(v)、フリー(b)、ヒレル・スロヴァク(g)、ジャック・アイアンズ(ds)
プロデュースレッド・ホット・チリ・ペッパーズ

聴きどころ

Out In L.A.の聴きどころは、全体にあふれる「ゴキゲンなグルーヴ」。

パーティー狂が作った最高の1品。

初期のレッチリらしい「エネルギッシュ!」で、軽快で、ファンキーなグルーヴに身を任せ、楽しみたい。

アンソニーは、当時、取り憑かれたようにハイになることに夢中だった。

ちなみに、Out In L.A.は、デビュー前に作った曲のため、デビュー前のデモテープにも収録されてます。

あと、デモ音源は結成メンバーで演奏しています。

1stアルバムは、結成メンバーのヒレルとジャックが参加してないのです。

レッチリは、高校の仲良しメンバーで結成したバンドですが、レッチリ結成当時からヒレル&ジャックは別バンドでも活動していました。

ヒレル&ジャックは、別バンドのデビューに集中するため、レッチリのデビュー前に脱退!

アンソニー&フリーは、ヒレル&ジャックが、デビュー前に脱退して、めちゃくちゃガッカリして、絶望します。

相当がっかりしたと思う。でも、そこで諦めないのが、アンソニー&フリー。

そんな状況だったため、デビュー・アルバムにはオーディションで集めたメンバーが参加しており、絶望前の結成メンバーで作ったデモテープの音源は、アンソニー&フリーにとって非常に思い入れの強い音源と思われます。

下記は、オランダ最大のロック・フェスティバル、ピンクポップ・フェスティバルに出演した1990年のOut In L.A.。90年なので、ギターはジョン、ドラムはチャドです。

Red Hot Chili Peppers – Out in L.A. Live Pinkpop 1990

愚直なまでにファンクとパンクを体現し続けるレッチリ。90年代前半も、依然として「エネルギッシュ!」ですね。

さらに下記は、2017年2月12日に、Wells Fargo Centerで行ったThe Getaway World Tourフィラデルフィア公演での、Out In L.A.です。高速Out In L.A.。2017年てことは、アンソニー&フリーは、55歳。

Red Hot Chili Peppers – Out In LA (tease) Philadelphia 2017 (SBD audio)

55歳を過ぎても年間150本以上のライブを全力でやりきるレッチリの勇姿。不滅の「エネルギッシュ!」です。

*おまけ*(トニー&マイク)

1984 Anthony Kiedis and Flea promoting RHCP’s debut album

変わんないねー笑

3.Mommy Where’s Daddy

つぎに、2曲目は、同じく1stアルバムから、Mommy Where’s Daddy。

Mommy Where’s Daddyは、フリーのベースも、ホーンアレンジも相まって、ジャジーな味付けが特徴的。

アダルトなレッチリサウンド、怪しさ全開のラップ。

Mommy Where’s Daddy (2002 Digital Remaster)
タイトル「マミー・ウェアズ・ダディー」(Mommy Where’s Daddy)
収録アルバムザ・レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(The Red Hot Chili Peppers)
作曲アンソニー・キーディス、フリー、クリフ・マルティネス、ジャック・シャーマン
演奏メンバーアンソニー・キーディス(v)、フリー(b)、ジャック・シャーマン(g)、クリフ・マルティネス(ds)
プロデュースアンディ・ギル

聴きどころ

Mommy Where’s Daddyの聴きどころは、クールなベースライン。

アルバムのコーラスパートは、R&Bシンガーのグウェン・ディッキーが担当しています。

下記のMommy Where’s Daddyは、ど頭のクレイジーなギターも聴きどころ。

Red Hot Chili Peppers – Mommy Where’s Daddy – Pinkpop 1988

さらに下記は、2015年のサンディエゴ公演でのMommy Where’s Daddy。

Red Hot Chili Peppers – Mommy, Where’s Daddy [Live, San Diego 2015]

レッチリは初期の楽曲を、最近でも演奏してます。

*おまけ*(トニー&マイク再び)

下記は、メジャーデビュー間もないレッチリが、TV番組に出演した際の映像。

Red Hot Chili Peppers (First Time on TV) Interview + Get Up And Jump in 1984

22歳のアンソニー&フリーが司会者を前にふざけ倒しています。

アンソニー&フリーともにノー・タトゥー。

背後にいるギターのジャック・シャーマン(アンソニーとフリーの6歳年上)は、アンソニーの自伝にも書いてありますが、服装も含めてやや浮いてますかね。

4.Blackeyed Blonde

続いて、3曲目は2ndアルバムから、Blackeyed Blonde。

Blackeyed Blondeは、ヒレルのセンスあふれる洗練されたサイケデリックファンクです。

復帰したヒレルが醸し出す、サイケデリックなムードが、2ndアルバムの要。

Blackeyed Blonde (Remastered)
タイトル「ブラックアイド・ブロンド」(Blackeyed Blonde)
収録アルバム『フリーキー・スタイリー』(Freaky Styley)
作曲アンソニー・キーディス、フリー、クリフ・マルティネス、ジャック・シャーマン
演奏メンバーアンソニー・キーディス(v)、フリー(b)、ヒレル・スロヴァク(g)、クリフ・マルティネス(ds)
プロデュースジョージ・クリントン

聴きどころ

Blackeyed Blondeの聴きどころは、やはり、ヒレル。

特に、Blackeyed Blondeの超ミニマル・ギターソロは、センスの塊。サイケデリックで格好いい。

下記は、ジョン・フルシアンテのBlackeyed Blonde。

ヒレルへのリスペクトを感じるジョンのアプローチ。

Red Hot Chili Peppers Budokan 2000 – Blackeyed Blonde

下記は、1986年のスケーター映画『Thrashin’』の一幕。劇中にレッチリの演奏シーンがあり、ヒレルがダブルネックでBlackeyed Blondeを演奏しています。

Red Hot Chili Peppers – Blackeyed Blond (Thrashin’) (1986)

ちなみにこの『Thrashin’』のサントラには、ディーヴォ、サークル・ジャークスなどが収録されています。粋ですね。

*おまけ*(ネヴァマイ)

Red Hot Chili Peppers – Nevermind (Lollapalooza Brasil 2018) | São Paulo [HD]

Nevermindも2ndアルバム収録で、輝いている。レッチリ・クラシック、マスターピース。

先ほど紹介したMommy Where’s Daddyと同様、今でもライブで演奏されています。

冒頭のアンソニーの、狂った節回しが好きすぎる。

この時、アンソニー&フリーは56歳。チャドは57歳。

「エネルギッシ!」な、アラ還。

5.Behind the Sun

続いて、4曲目は3rdアルバムから、Behind the Sun。

Behind the Sunは、チルい。80s感満載、80sチル。

Behind the Sun以前は、メロウなムードの曲はレッチリになかったので結構重要な曲だと思います。

Behind the Sunで、ヒレル・スロヴァクはシタールを演奏しています。

ちなみに、この頃までは、プロデューサーのマイケル・ベインホーンともうまく行っていたと、アンソニーの伝記に記録があります。

Behind The Sun
タイトル「ビハインド・ザ・サン」(Behind The Sun)
収録アルバム『ジ・アップリフト・モフォ・パーティー・プラン』(The Uplift Mofo Party Plan)
作曲アンソニー・キーディス、フリー、ヒレル・スロヴァク、ジャック・アイアンズ
演奏メンバーアンソニー・キーディス(v)、フリー(b)、ヒレル・スロヴァク(g)、ジャック・アイアンズ(ds)
プロデュースマイケル・ベインホーン

聴きどころ

Behind The Sunの聴きどころは、オリエンタルゆったりなムードにあります。

下記は、1995年(デイヴ・ナヴァロ在籍時期)のライブ映像です。

5:37から少しですがBehind The Sunが演奏され、Give it AwayのベースフレーズにBehind The Sunのギターフレーズが乗る絶妙なチル感を味わえます。

ちなみに、アンソニーは92年頃〜97年頃まで、Give it Awayでギターのバッキングをします。ストラト、テレ・シンライン、ダンエレクトロなど、使用。

RHCP – What Is Soul?, Give It Away, Behind The Sun Live 1995

*おまけ*(3rdの名曲)

下記は3rdアルバム収録のFunky Crime。名サイケデリックファンク曲です。

下記のライブは1992年に行われた『Blood Sugar Sex Magik Tour』3月のミラン公演の一幕です。

Red Hot Chili Peppers Funky Crime (Milan 1992 HD)

この曲は「結成メンバーで書いた楽曲」で、「Funk is my attitude」という歌詞がある通り、ファンクへの強い思いが込められています。

実はこのライブのジョン・フルシアンテは、精神的な限界にかなり近づいています。ジョンは、同年5月の来日公演で急遽帰国、そして脱退。

6.Knock Me Down

最後、5曲目は4thアルバムから、Knock Me Down。

Knock Me Downは、ジョンとチャドが加入してから作られた楽曲。

Knock Me Downは、疾走感のある曲調、アンソニーとジョンのハーモニー、80年代のレッチリ楽曲の中でも個人的に激推し。

Knock Me Down (Remastered)
タイトル「ノック・ミー・ダウン」(Knock Me Down)
収録アルバム『マザーズ・ミルク』(Mother’s Milk)
作曲アンソニー・キーディス、フリー、ジョン・フルシアンテ、チャド・スミス
演奏メンバーアンソニー・キーディス(v)、フリー(b)、ジョン・フルシアンテ(g)、チャド・スミス(ds)
プロデュースマイケル・ベインホーン

聴きどころ

Knock Me Downの聴きどころは、スリリングに転調する展開、そしてアンソニーとジョンの美しいハーモニーです。

ジョン・フルシアンテが加入してからの楽曲は、以前にも増して、「転調」や「ボーカルハーモニー」など、「音楽的テクニック」を強く感じます。

下記は、ジョン・フルシアンテ加入後、1989年のライブ映像。

Red Hot Chili Peppers – Knock Me Down – Live at Long Beach Arena

当時ジョン・フルシアンテ19歳。既に彼は天才でした。

ジョン・フルシアンテは、知人に紹介され、レッチリの新ギタリスト・オーディションに参加し、アンソニー&フリーの度肝を抜いた。そして、人生初のバンド活動が始まった。

ジョンという才能が加わったレッチリの、次なるフェーズを予感させる楽曲こそ、このKnock Me Downなんです。

*おまけ*(4thの名曲)

下記は、4thアルバムに収録のTaste The Pain。

Red Hot Chili Peppers- Taste The Pain – Live 1988 (RARE!)

この動画は、ジョンが加入して間もない1988年Turd Town TourでのTaste The Pain。

Turd Town Tourは、4thアルバムMother’s Milkのレコーディングが始まったころの北米ツアーです。

ちなみにこの動画は、11月26日のロング・ビーチ公演なので、ドラムは、チャド・スミス加入前のD.H.ペリグロ(デッド・ケネディーズ)です。

チャドが加入するのは、ペリグロが解雇された12月以降。

7.実験の積み重ね

80年代レッチリは、ファンクとラップの実験の積み重ねている最中。とはいえ、独自の世界観は既に持っており、唯一性の高い音楽を早くから展開していました。

とにかく、レッチリの80年代は、総じてめちゃめちゃ「エネルギッシュ!」。

80年代のレッチリは、1stアルバムから4thアルバムまでに、3人のプロデューサーが関わりました。そのため、成長過程を目の当たりに出来る時期でもありますね。

※下記は「アンソニーの半生=レッチリの歴史」がぎゅっと詰まったアンソニー・キーディス自伝。各メンバーの「出会い」「別れ」「制作の裏側」など、興味深い逸話のオンパレード。めっちゃ面白い。未読の方はぜひ。

レッチリ年代別代表曲

今回は80年代特集でしたが、90年代、00年代、10年代とそれぞれ「レッチリの代表曲とは?【年代別で整理】」にまとめてありますので、下記からどうぞ!

今日は以上です。

skでした。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

記事が参考になりましたら幸いです。

深みを増した極上のグルーヴ


グレイテスト・ヒッツ
ワーナーミュージック・ジャパン
グレイトの最上級、それがグレイテスト。必聴だよ。

※下記もあわせてどうぞ。

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