【ソロ活動②】レッチリ・フリーの参加アルバム詳細と考察!Atoms for Peace編

フリーが参加した、アトムス・フォー・ピースの作品について詳しく振り返りたいな。

フリーが参加した、アトムス・フォー・ピースの作品をまとめました。

レッチリのフリーが参加し、レディオヘッドのトム・ヨークがメインとなって制作した、アトムス・フォー・ピースのAmokについて振り返ります。

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プロフィール詳細

Atoms For Peaceのプロフィール

トム・ヨークとフリーがバンドを組んだ。「嘘みたいな本当の話」とは、このこと?

レディオヘッドの活動はもちろん、ソロ活動でも高く評価されているトム・ヨークと、レッチリのフリーがバンドを組む。

凄く異色なコラボに思えますが、両者共にジャズを愛し、ポリリズムを愛し、アフロビートが織りなすグルーヴとメロディーの奇跡に取り憑かれているという共通点があります。

僕はアナーキーで最高な二人が共演することがめちゃめちゃ嬉しかったです。

バンド結成の経緯とThe Eraser

アトムス・フォー・ピース結成は、トム・ヨークの1stソロアルバムであるThe Eraserをライブで演奏するためのバンドづくりが発端。

トム・ヨークが各メンバーを誘う形で集結しており、トム・ヨークがThe Eraserをライブで演奏するにあたり、一緒にプレイしたいと思っていたプレイヤーが揃った、それがアトムス・フォー・ピースの原型です。

フリーに関しては、フリー自身The Eraserを気に入り、The Eraserの感想を直接トム・ヨークへ伝えており、その流れもあって、トム・ヨークはフリーをオファーしました

フリーとトム・ヨークは以前から交流があり、近年ではフリーがメロディ・エサニとの結婚式で着用したウェディングスーツをアンダーカバーの高橋盾氏がデザインしていますが、フリーに高橋盾氏を紹介したのがトム・ヨークだったりと、プライベートでも気心の知れた間柄のようです。

そのスーツがこちら。ちなみに、足元には、フリーの妻メロディ・エサニがデザインした左右の配色が異なるスペシャルなジョーダン1が確認できます。

話を戻します。The Eraserのライブリハーサルや本番での手応えから、「レコーディングツールとしてこのバンドが機能すると思った」と、過去のインタビューでナイジェル・ゴッドリッチは語っています。

実際にThe Eraserのライブは凄い再現度で、フリーに関して言うと、「彼の代わりはいないだろうな」と思える凄まじい演奏です。神がかり的なベースで、フリーらしい高速フィンガー奏法も、トム・ヨークのトリッキーなビートとよく馴染んでいます。

The Eraserに収録されているBlack SwanやCymbal Rushのライブバージョンが、最高にかっこいい。あのキャッチーなべースラインをフリーが演奏するとやたら説得力がある。

そうして、作品制作にアトムス・フォー・ピースが進み、制作したのが本作Amokというわけです。

The Eraserのリミックス版もオススメ。デジタルミュージックに馴染みのある人なら興奮必至の面々がリミックスしています。

ブリアル、サージョン、モードセレクター、クリスチャン・ヴォーゲルなど錚々たる面々。ダブステップ、ハードテクノ、ミニマルテックなど、The Eraserのアザーサイドもやばいです。

Atoms for Peace : Amokの概要

photo credit: wonker Atoms for Peace via photopin (license)

Amokは2013年リリース、ロサンゼルスのスタジオでレコーディングした素材を元に、トム・ヨークとナイジェル・ゴッドリッチによってロンドンで編集・制作されています。

人間(トム)が機械でビートを構築し、その再構築を人間が行う。そして、その音源を人間機械でエディットしていく。

このようなプロセスから生まれるポリリズムだから、デジタルな精度の高いビートにも関わらず、有機的なグルーヴを奏でることがアトムス・フォー・ピースには出来る。

先述のとおり、トム・ヨークのThe Eraserのライブを演奏することを発端として結成されたアトムス・フォー・ピースは、2009年から活動を開始しています。

バンド名がアトムス・フォー・ピースと公表されたのが、2010年。それまでこのバンドは、トム・ヨークの活動をサポートする位置づけで、特に名前を持たず、元々はレコーディングの計画はなかったそう。

下記の動画は、2010年のフジロックにアトムス・フォー・ピースが出演した際のライブ映像です。

Atoms For Peace – Judge Jury & Executioner [Live from Fuji Rock 2010]

制作時期

Amokの楽曲は、ロサンゼルスのスタジオで行われた3日間のセッション音源を元に制作されました。

3日間のセッションでは、ラップトップ内にあるトム・ヨークのマシンで制作したアイディアを、人間がどこまで再現出来るのかという、実験性をともなうスタイル。

各メンバーがトム・ヨークのアイディアをインプットし、アウトプットした情報が記録され、その音源を素材にトム・ヨークとナイジェル・ゴッドリッチで作品に仕上げていったのが、本作Amokです。

制作メンバー

アトムス・フォー・ピースのメンバーは、スーパーグループと言われるだけあって、奇跡的なコラボレーションが実現した夢のような構成です。

アトムス・フォー・ピースのメンバーは下記のとおりです。

Thom Yorke

 トム・ヨークが本作で担当した楽器は、キーボード、プログラミング、ギター、そしてヴォーカル。

説明不要の天才クリエイター、レディオヘッドのヴォーカル、レディオヘッドの世界観を描く作詞、ソロ活動や、映画音楽の監修など、マルチな才能は世界中から称賛されています。

Nigel Godrich

レディオヘッドの第六のメンバーとして、レディオヘッド作品や多岐にわたるアーティストのエンジニアを行うナイジェル・ゴッドリッチ。

ナイジェル・ゴッドリッチは本作で、プログラミングで参加しています。

ライブではギターも担当。

また、ナイジェル・ゴッドリッチは、2016年リリースのレッチリ11thアルバムThe Gettawayで、レコーディング・エンジニアとして制作に関わることに。

Joey Waronker

ジョーイ・ワロンカーは、セッションドラマーとして定評があり、ベックやR.E.M.のレギュラードラマーとしての活躍や、プロデューサーとしての顔も持つクリエイター。

ジョーイ・ワロンカーは本作にドラマーとして参加し、センスあふれるグルーヴをもたらしています。

Mauro Refosco

マウロ・レフォスコは、ブラジル出身のパーカッショニスト。

デヴィッド・バーンの作品で活躍したことで有名なマウロ・レフォスコは、アトムス・フォー・ピースでの活動の後、レッチリのI’m With YouとThe Gettawayの各アルバム制作にも参加し、同ツアーにも参加しました。

Flea

フリーは本作でベーシストとしてトム・ヨークの鮮やかなヴォーカルを支えています。

さらに、本作の肝であるプログラミング、ドラム、パーカッションが生み出すポリリズムに対し、フリーは彼らしいコシのある太いサウンドでグルーヴの芯をつくり、グルーヴとメロディの要となっています。

フリーに関してもっとしりたい方は下記からどうぞ。

下記の記事は「フリー(レッチリ)」を詳細にまとめています。

» 参考:フリー(レッチリ)完全ガイド

Atoms for Peace : Amokの収録曲

photo credit: wonker Atoms for Peace via photopin (license)

Amokは9曲収録されています。収録曲は下記のとおり。

Amokの収録曲一覧

  1. Before Your Very Eyes…
  2. Default
  3. Ingenue
  4. Dropped
  5. Unless
  6. Stuck Together Pieces
  7. Judge, Jury and Executioner
  8. Reverse Running
  9. Amok

では、各曲をチェックしていきます。

1.Before Your Very Eyes…

Amok1曲目、Before Your Very Eyes…。

Before Your Very Eyes…は、Amokの4thシングルです。

トム・ヨークがアフロビートやポリリズミに強い関心を寄せ、ソロ作品で構築した世界観を表現する為に結成されたバンドがアトムス・フォー・ピース。

Amokの楽曲を聴けば、アトムス・フォー・ピースに選ばれたメンバーは、オーガニックなグルーヴ感に優れたプレイヤーが選ばれているんだと実感できます。

有機的なグルーヴが1曲目のBefore Your Very Eyes…には凝縮されています。

さらに、Amokのどの楽曲もライブになるとより一層、アトムス・フォー・ピースのオーガニックな側面が発揮されます。

Before Your Very Eyes…は、トム・ヨークらしい、憂いを帯びたヴォーカルと、もはやファンキーと形容したくなる強烈なグルーヴの対比に、アトムスならではの心地よさがあります。

崩れゆく物体。

Atoms For Peace – Before Your Very Eyes

アンドリュー・トーマス・ファンによるMVが凄い。アンドリュー・トーマス・ファンは、ビョークのMVも手掛けるアーティスト。

MAKING OF: Atoms for Peace – “Before Your Very Eyes”

2.Default

Amok2曲目、Default。

DefaultはAmokの1stシングルです。

アトムス・フォー・ピースの作品として、「この楽曲を最初に聴いてほしい」、とトム・ヨーク自身からアナウンスがあった曲がDefaultです。

比較的音の数が控えめな楽曲で、インダストリアルな響きのある淡々としたビート、トムのヴォーカルとシンセのハーモニーに温もりがあり、浮遊感がり、安心感と不安感が交錯するような展開。

レディオヘッドのAmnesiacの世界観にも近いムードで、Pyramid Songのような神秘性があります。

Atoms For Peace – Default

3.Ingenue

Amok3曲目、Ingenue。

Ingenueは、Amokの2ndシングルです。

穏やかなグルーヴと、有機的に絡み合うハーモニーをそのまま表したかのようなインパクト大なMV。

インテリジェンスとユーモアあふれるMVでトム・ヨークが共演したのは世界を代表するコンテンポラリー・ダンサーの髙瀬譜希子氏。

Atoms For Peace – Ingenue

4.Dropped

Amok4曲目、Dropped。

いくつかのビートが重なり複雑にうねるポリリズムと、フリーのベースが印象的な楽曲。

ストーリーを牽引していく力強いベースラインが、トム・ヨークの浮遊感あるヴォーカルを盛り上げます。

5.Unless

Amok5曲目、Unless。

深く深く潜っていくような、深海の中にいるような浮遊感のある楽曲。

少しこもったベースラインがより一層闇の中にいるようなニュアンス。

フリーはこのUnlessのライブ演奏時はフェンダーのプレベを使用しているので、音源で聴ける音ももしかしたらプレベかも。

6.Stuck Together Pieces

Amok6曲目、Stuck Together Pieces。

左右のスピーカーからそれぞれ出力される跳ねる音のパルス、キャッチーなベースラインがBlack Swanを思い出させる。

トム・ヨークが奏でるギターのリフからは、レディオヘッドの2007年のReckonerを想起させます。

7.Judge, Jury and Executioner

Amok7曲目、Judge, Jury and Executioner。

裁判官、陪審員、処刑人と題されたこの曲は、幾何学的な展開で、ベースラインと変拍子がぐるぐると回る。まるで堂々巡りのように。

レディオヘッドのHail to the Thief収録のMyxomatosisのサブタイトルがJudge, Jury and Executionerなのは、偶然だそう。トム・ヨーク曰く、忘れていた、たまたま。らしい。どうだろ?

ヴォーカルが全体を取りまとめ、トムのコーラスがハーモニーを担い、アコギの乾いたサウンドとの対比がモダンな感触でかっこいい。

映像はオランダ出身でベルリンを拠点に活動するビジュアルクリエイター、Tarik Barriの作品。

Atoms For Peace – Judge Jury and Executioner

8.Reverse Running

Amok8曲目、Reverse Running。

アルバム中最も生々しい楽曲かもしれない。

かもしれないというのは、機械的な味付けが皆無ではなく、人間と機械のせめぎ合いを感じさせるから。

トムのギター、空間に余裕のあるピアノ、シンセベースのように深くうなり続けるベースライン、パーカッションとドラムも細かいパルスを発しながら有機的にグルーヴしている。

にも関わらず、細かく機械制御したようなエディット感があり、

人間(トム)が機械でビートを構築し、その再構築を人間が行う。そして、その音源を人間機械でエディットしていく。

上記のコンセプトを色濃く感じさせる楽曲でもある。

GYAKUSOU。

9.Amok

Amokラスト曲、Amok。

ドラマティックな展開には、トム・ヨークの真骨頂ともいえる静と動の起伏があり、プログラミングされたクラップや、変拍子リムショットと絡むフリーのグルーヴ感あふれるベースライン、口数の少ないリリカルなピアノ、それぞれのバランスが陶酔感があり、深みにはまっていく感覚。

ヴォーカルはトムらしい浮遊感のあるファルセットボイスで、徐々に盛り上がるピアノと相まって映画を観ているような、感動がともなう。

突然姿を消すような終わり方もトムらしい。

Amokで起きた化学反応

アトムス・フォー・ピースでのフリーは、レッチリファンの方にとって少し意外な演奏だったかもしれません。

どちらかというと、アトムス・フォー・ピースは、フリーのソロ作品Helen Burnsの世界観に少し方向性が似ているかもしれません。

アトムス・フォー・ピースの音楽は、実験性が高いのが特徴ではありますが、芸術性も非常に高いので、夜、リビングでゆったり聴くことが出来る作品で僕は愛聴しています。スルメ系です。

複雑に絡み合うビートが、生楽器由来の有機的な質感のため、フリーの暖かくコシのあるベースとも相性がよく心地よい。

フリーとトムがコラボしてるというだけでウキウキします笑。

今回紹介した作品をまとめておきます。

フリー完全ガイド

下記の記事は「フリー(レッチリ)」を詳細にまとめています。

» 参考:フリー(レッチリ)完全ガイド

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