本記事では、レッチリ(Red Hot Chili Peppers)の元ギタリスト、ジョシュ・クリングホッファーの使用機材概要を解説していきます。
※堅苦しくなく遊び心ある西海岸スタイリッシュなジョシュ。
※詳しく知りたい方は本文も併せてどうぞ。
※90 The Original
※目次もご活用くださいませ。
深みを増した極上のグルーヴ
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ序章
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ続編
Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。
プロフィール詳細
1.使用ギター
ジョシュ・クリングホッファーは独自の個性を発揮しつつも、サウンドメイクに関してはかなりジョン・フルシアンテからのバトンをしっかり継承している。
ヴィンテージのストラトキャスターを軸に、ボスのDS-2や、エレハモのホーリー・グレイルなどのエフェクターなど、ジョン・フルシアンテとの数々の共通点を確認することができる。
一方で、ギブソンのES-335やファイヤーバードなど、ジョシュならではのチョイスもあり、更にはギター以外の楽器もマルチにプレイする柔軟な感性が裏付けるようなゴー・ロボットでのトリッキーなサウンドメイクなどには、ジョシュ・クリングホッファーならではの面白さがある。
使用ギターの一覧表
- Fender “1960” Stratocaster
- Fender “1959” Stratocaster
- Fender “1974” Stratocaster
- Fender “Custom Shop” Stratocaster
- Fender “1967” Telecaster Custom
- Fender “White Chicken” Telecaster
下記のようにスティーヴ・ヴァイのJEMも使用してます。ジョシュのファッションにマッチしてて格好いい。
Fender Stratocaster (1960)
ジョシュのメインギターは、60年製ストラトキャスターです。通称ダシール。メインギターとはいえ、ライブでは多くのストラトを楽曲毎に使い分けている。
このギターをメインとして軸にしているのは、やはりヒレル以降のバトンを継承している意思の現れではないかと思われる。
Fender Stratocaster (1959)
60のストラトのサブがこちらの59のストラト。センターピックアップにバンドエイドが貼られているのが目印。通称チック。タバコ・サンバーストが渋い。
Fender Stratocaster (1974)
ハードテイル使仕様、極薄のネック、通称ガス。
Fender Stratocaster (Custom Shop)
ゴー・ロボットで使用。フェンダー・カスタムショップ製のレリック・ストラトキャスター、通称モンティ。
Fender Telecaster Custom (1967)
これは、もともとジョン・フルシアンテが63年製テレキャスター・カスタムのバックアップ用にストックしていた67年製テレキャスター・カスタム。それをジョシュがジョン・フルシアンテから譲り受けたのがこれ。
ライヴでジョシュは「パラレル・ユニヴァース」で使用している。
Fender Telecaster (White Chicken)
フェンダー・カスタムショップ製の珍品。テレキャス・シェイプのギターですが、ホロウボディで、ネックの処理や、ピックアップ、あらゆる金属パーツをグレッチのホワイト・ファルコン仕様にアレンジしたギターで、ジョシュ・クリングホッファーは「カリフォルニケイション」で使用している。
めっちゃかっこいい。
ジョシュが作るレッチリサウンド
ジョシュ・クリングホッファーのギターはレッチリサウンドを忠実に守りつつ、サウンドメイクで独自カラーを出していました。
使用ギターに関しては歴代のレッチリのギタリスト、特にジョン・フルシアンテが作り上げたレッチリサウンドを忠実に守る傾向にありますが、所々にジョシュの個性を発揮しています。
そのため、ジョンが使用している「62のストラト」に近い個性のヴィンテージ・ストラトキャスターがチョイスされています。
なので、現行品のアメリカン・プロフェッショナル・シリーズの3トーン・サンバースト・モデルをオススメします。見た目の雰囲気も近く、実用性の高い仕様なので使いやすいと思います。
さらに、より一層ヴィンテージサウンドにこだわり、製作されたアメリカン・オリジナル・シリーズのストラトもオススメ。ピックアップや、ネックシェイプに強いこだわりを感じさせる1本です。
コスパ重視ならMade in Japanモデルも侮れないですね。
あとは、サウンド的にジョン・フルシアンテに近づけつつ、エフェクターでジョシュ・クリングホッファー風味を出していくと良いかと思います。
なので、ピックアップはジョン・フルシアンテも使用しているセイモア・ダンカンのSSL-1がおすすめ。
こちらの記事「ジョン・フルシアンテ音作り方法【結論:引き算】」も、ぜひ読んでみてください。無料です。
2.使用エフェクター
下記の記事は「ジョシュの使用エフェクター」を詳細にまとめています。
» 参考:ジョシュ・クリングホッファーの使用エフェクター
3.使用アンプ
マーシャル(Marshall Model 1967 “Major”)
マーシャルの名機1967 メジャー。このアンプはジョン・フルシアンテも使用していたマーシャルのヴィンテージ・アンプです。
マーシャルの名アンプでも一際有名な1959スーパーリードは100Wであることに対し、この1967 メジャーは大出力の200W。とはいえ、大出力だからハイゲインかといえばそうではなく、現代的なハイゲインアンプとは全くの別物。
ジョンのメインアンプがシルバー・ジュビリー(100W)で、ヒレルのメインアンプはスーパーベース(100W)だったから、歴代レッチリサウンドの中では最もモダンなサウンドになる。代々受け継がれているレッチリサウンドは、ヴィンテージのマーシャルアンプから作られている。
4.玄人趣味
ジョンと共通した機材を使用することで、レッチリの伝統を継承しつつ、エフェクターなどで独自の個性を注入したジョシュ。
「最初に(レッチリと)やったツアーでは、もちろんみんなが僕とジョンを比較するのは明らかだった。だからそれについて考えすぎていたと思う。もちろん自分のスタイルもあったはずなのにね。でもチリ・ペッパーズの曲は世界的に有名なアンセムなわけで、それに敬意を表したいと思った。でも同時に自分らしくいられないのも無理なわけでね」
ジョン復活が嬉しい一方、レッチリとの別れを語るジョシュのコメントは心が痛い(涙)
ジョシュは10年間レッチリというモンスターバンドのギタリストを務め、世界最強ロックバンドを肌で感じることができたわけですし、貴重な機会や経験に恵まれた10年だったんではないかなあと思ったり。
ジョシュの繊細な感性で作るソロ作品もとてもステキな世界観なので、ソロ活動も引き続きチェックしていきたいと思います!
記事が参考になりましたら幸いです。
ジョン・フルシアンテの使用ギターは、「ジョン・フルシアンテ歴代使用ギター【時系列で整理・解説】」に、また、ジョン・フルシアンテの使用エフェクターは、「ジョン・フルシアンテ使用エフェクター【効果別で整理・解説】」に、それぞれ詳細がありますので、お役立ていただけたら幸いです。
今日は以上です。
skでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
記事が参考になりましたら幸いです。
※深みを増した極上のグルーヴ
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ序章
ワーナーミュージック・ジャパン
グレイトの最上級、それがグレイテスト。必聴だよ。
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