本記事では、レッチリ(Red Hot Chili Peppers)の初代ギタリスト、ヒレル・スロヴァクの使用機材(ギター・エフェクター・アンプ)概要を解説していきます。
気楽にお楽しみください。
Enjoy.
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深みを増した極上のグルーヴ
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ序章
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ続編
Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。
プロフィール詳細
1.ギターについて
ヒレル・スロヴァクのギターは、レッチリの2枚のアルバムで聴くことができます。
- 1985年:Freaky Styley
- 1987年:The Uplif Mofo Party Plan
ヒレル・スロヴァクのメインギターは、基本的にストラトキャスターで、The Uplift Mofo時代ではレスポールも使用しています。
では、ヒレル・スロヴァクが使用したストラトキャスターとレスポールを確認していきましょう。
Fender Stratocaster
ヒレル・スロヴァクがメインで使用していたギターはフェンダー・ストラトキャスターです。
59年製のストラトボディに、68年以降のラージヘッド仕様ストラトネックを装着している(らしい)。ローズ指板のラージヘッドであることは、動画などからも確認できます。
下記のサンバースト以外に、サブ・ギターには、赤ボディに黒ピックガードでメイプルネックのストラトキャスターをスタンバイしていました。CBS以降のストラト。
ヒレルはジミヘン直系のサイケデリックなギタープレイが特徴です。トレモロアームもヒレルサウンドには不可欠。
ジョン・フルシアンテも、ヒレルと同様、サンバーストのストラトがメイン。
現行品のフェンダー・アメリカン・オリジナル・シリーズでラージヘッドの70sスタイルも、再現されています。
こちらの記事「【実用①】フェンダーUSAストラトキャスター特徴解説!アメプロ・アメオリ・アメエリ編【Fender】」では、ストラトキャスターの歴史なども解説しています。
こちらの記事「ジョン・フルシアンテ歴代使用ギター【時系列で整理・解説】」もお役立ていただけましたら幸いです。
Gibson Les Paul Standard
The Uplift Mofo時代で、ヒレルはレスポールも使用しており、70s〜80sのレス・ポール・スタンダードを使用していたと思われます。
このレスポールは、Fight Like a BraveのMVで、ヒレルのギターソロのシーンで確認できます。
また、87年頃のライヴでも同様の姿が確認できます。
なお、88年のピンクポップ・フェスティヴァル時のレスポールは別のレスポールです。
87年頃使用していたレスポールとはボディのカラーも異なり、こちらはピックアップにカバーが付いています。ピックガードが割れた痕跡や、ステッカーが貼られていなかったりと、87年頃使用していたレスポールと違う点がいくつかあり、87年頃使用していたレスポールとは仕様の違う別のレスポール・スタンダードだと思われます。
2.エフェクターについて
下記の動画は、ヒレル・スロヴァク自身が使用エフェクターを解説しています。シンプルなセッティングです。
ワウペダルとコーラスエフェクターは、ヒレル・スロヴァクのサウンドメイクにとって非常に需要なエフェクター。
BOSS OD-1
太いサウンドで根強い人気のOD-1。現在はレア。
OD-1の前期後期で値段に幅があり高いと5万円ぐらいまであがっている印象です。
技クラフトSD-1Wなど、現行品でも興味深いペダルが数多く存在するので、レアペダルはコレクターでない限り追いかけなくてよいかと思います。
Univox Super Fuzz
ぐおおっと唸る系のファズ。ブチブチ感もあり、非常に攻撃力の高いファズです。これもレア。10万円ぐらいで見かけたことがあります。
現行品のJHSのSupremeは、JHSの人気ファズシリーズであるLegends Of Fuzzシリーズアイテムで、何を隠そうUnivox Super Fuzzのレプリカモデル。
あとは、あらくれ発信ファズの代名詞Z.VexのFuzz Factoryもブチブチファズから絶叫ファズまでを網羅しており、レッチリの音楽性とも合うのではないでしょうか。
BOSS CE-2
コーラスCE-2も、BOSSペダルの中で根強い人気を誇っています。OD-1との相性もよいです。
これもレアです。こちらも時期によりますが3万円前後になっています。
現行品で技クラフトCE-2Wが出ており、CE-1モードも搭載していて使い勝手よいですね。
Jim Dunlop Cry Baby
Jim Dunlopのワウ、名機Cry Babyもヒレル・スロヴァクのサウンドメイクには欠かせません。
ファンキーでサイケデリックなワウサウンドは、ほどよくチープ感もあり、肩肘はらない脱力感が絶妙。
これは、現行品が8,000円ぐらいで販売されており、ロングランペダル。
こちらの記事「ジョン・フルシアンテ使用エフェクター【効果別で整理・解説】」もお役立ていただけましたら幸いです。
3.アンプについて
マーシャル スーパーベース(Marshall : Super Bass)
ヒレルのマーシャル・1992スーパーベース(70sと思われる)。
マーシャルといえばマーシャル・1959スーパーリードが有名ですが、1959のベース版といえるモデルがこの1992(「1992」は型番です)。
1960年代中頃から、1970年代にかけて生産されたマーシャルアンプは、プレキシ(フロントパネルに使用されている材質プレキシグラスに由来)の名称で親しまれており、マーシャル愛好家には「プレキシ=レアアンプ」として認識されています。
1992は、1959スーパーリードよりもクリーンで低音が豊かなサウンドが特徴ですが、1959スーパーリードと1992スーパーベースは基本構造が共通している部分が多いです。
そのため、1992スーパーベースをモディファイして1959スーパーリード的に使う人もいるほど。
ヒレルはモディファイしているか不明ですが、ヒレルの太くセクシーなサウンドは、間違いなく1992スーパーベースの恩恵でしょう。
4.太く、甘美
ヒレルの使用機材は、シンプル。限られたアイテムが織りなす潔い組み合わせ。
ヒレルの機材は、ミニマル、かつ、Less is More精神で吟味しているからこそ、セクシーで、太く、甘美なギタートーンを響かせるのでしょう。
こちらの記事「ジョン・フルシアンテの機材概要【ギター・エフェクター・アンプ】」もお役立ていただけましたら幸いです。
今日は以上です。
skでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
記事が参考になりましたら幸いです。
※深みを増した極上のグルーヴ
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深みを増した極上のグルーヴ序章
ワーナーミュージック・ジャパン
グレイトの最上級、それがグレイテスト。必聴だよ。
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