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148この記事では、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(レッチリ、Red Hot Chili Peppers)のギタリスト、ジョン・フルシアンテの歴代ギターを年代順で整理・解説します。
では早速どうぞ!
※ギター・マガジン最新号
ジョン・フルシアンテの新定番ペダル
ジョン・フルシアンテは新作Unlimited Loveのレコーディングで、MXRから提供された多くのペダルエフェクターを新たに採用しています。
中でもファズ「M236」、ディストーション「M78」、リバーブ「M300」はUnlimited Loveの各楽曲のサウンドメイクに大きな影響をもたらす重要なエフェクターとして「新たなレッチリサウンドを表現するジョン・フルシアンテの新定番ペダル」となること間違いなしですので、今のうちにチェックしておきましょう!
・ファズ
・ディストーション
・オーバードライブ
・リバーブ
※詳しくは下記の記事もどうぞ!
※ジョン・フルシアンテ最新情報
※目次もご活用くださいませ。
深みを増した極上のグルーヴ
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ序章
WARNER RECORDS
深みを増した極上のグルーヴ続編
Music ∞♡ / Jazz / Punk / Rock / Funk / Electronic Music 1984年生まれ。東京在住。
プロフィール詳細
1.歴代使用ギターの一覧表(年代順)
ジョン・フルシアンテはいくつかの「ヴィンテージストラトキャスター」を「レッチリ参加初期から現在に至るまで」使用しています。
ジョンの使用ギターを知ることでストラトキャスターの歴史も知れるので一石二鳥。
※つい先日使用していたギターは下記になります。
※アンプは下記になります。
ジョンの「歴代使用ギター」は下記になります。
ジョン・フルシアンテの「歴代使用ギターの一覧表(年代順)」
- Kramer Pacer Custom II
- Ibanez RG750
- 1968 Fender Stratocaster
- 1958 Fender Stratocaster
- 1957 Fender Stratocaster
- 1966 Fender Jaguar
- 1965 Fender Duo Sonic
- Martin D-18
- Martin D-28
- Martin 12 String
- 1962 Fender Stratocaster
- 1955 Fender Stratocaster
- 1960 Fender Telecaster Custom
- 1958 Gretsch White Falcon
- 1940s Martin 0-15
- 1963 Fender Stratocaster
- 1999 Fender Stratocaster
- Fender Toronado Deluxe
- Fender Mustang
- Taylor 314CE
- 1961 Fender Stratocaster -Fiesta Red-
- 1961 Fender Stratocaster -Olympic White-
- 1969 Gibson Les Paul Custom
- 1961 Gibson SG/Les Paul Custom
- Gibson ES-335
- 1980 Yamaha SG2000
アイバニーズやテイラーなどもちらほら。
しかし、どの時代もヴィンテージストラトキャスターがメインですね。
※下記からジョン・フルシアンテ特集号も読めますのであわせてどうぞ。
ヴィンテージオンリー
ジョン・フルシアンテが使用するギターや機材は、ほとんどが60年代前後のヴィンテージモノ。
下記の記事「ジョン・フルシアンテ使用ギターの特徴はコレ!5分で解る!」でもヴィンテージストラトキャスターの情報をたっぷりシェアしていますので、よろしければあわせてどうぞ。
ここからは上記の各ギターを「ジョンの使用年代順にあわせて」深堀りしていきます。
2.18歳のジョンが使用したギター
レッチリ加入最初期のジョンは「いわゆるスーパーストラト=ハイテク系」を使用していました。
Kramer Pacer Custom II
まずはクレイマー「Pacer Custom II」。
※下記がKramer Pacer Custom II。
クレイマーはエディ・ヴァン・ヘイレンが使用していたことで有名なギターメーカー。
エディ・ヴァン・ヘイレンは1980年代にクレイマーと契約していました。
下記ですね。
FRT(フロイドローズトレモロ)搭載なので技巧派ギタリストからの支持がアツいメーカー。
なお、レッチリのフリーもクレイマー製品使用歴あり。
フリーはクレイマー時代の「NS-2」を「Mother’s Milk期」に使用していました
Ibanez RG750
おつぎはアイバニーズ。
ジョンはアイバニーズ「RG750(RGシリーズの初期モデル)」も「Pacer Custom II」と同時期に使用していました。
※下記がIbanez RG750。この頃のジョンて一見するとマシュー・アッシュマン(バウ・ワウ・ワウ)にそっくり。ジョンはマシュー・アッシュマンの影響でホワイトファルコンを使用していることもあり、結構インスピレーション得ていたことと思われます。
この写真、とっても「80sアメリカ!」な感じしますね。ちなみに1989年は「ゴーストバスターズ2」が公開された年。
※ちなみにこちらがマシュー・アッシュマン。
現在では全くジョンのイメージとは結びつかないスーパーストラト。
なお、上記のアイバニーズはネックピックアップがハム。
下記のアイバニーズはネックピックアップがシングルコイル。仕様が異なります。
ジョンってテクニックひけらかし系じゃないけど、こういうギター選んでたってことは「テクニカルな練習積んでた」んですよね。「Sexy Mexican Maid」のギターソロにそういう香りを感じます。フランク・ザッパやスティーヴ・ヴァイをスーパーストラトで練習してたんでしょうね。
※下記も。デッドケネディーズ、ジャームス、レッチリなどパンクカスタムを施されたスーパーストラト。
※下記は少年時代のジョン・フルシアンテ。ジミヘンのTシャツ着てますが、なんとカタカナで「バンド・オブ・ジプシーズ」とプリントされてます。この頃から古着好きだったのかも?
※下記はアイバニーズの現行RGシリーズ。RGシリーズは現在も引き継がれており、アイバニーズの代名詞的モデル。エントリーモデルは割と低価格。
Ibanez(アイバニーズ)
METALギターの定番モデルとして30年以上に渡り歴史を重ねるIbanez RGシリーズのスタンダードモデル。
ではつぎに「Mother’s Milk期」のジョン使用ギターを深堀ります。
3.19歳のジョンが使用したギター
1968 Fender Stratocaster
スーパーストラトの翌年、1989年には、ヴィンテージ趣向へと移行していくジョン・フルシアンテ。
Mother’s Milk期を象徴するジョンのギターは、「フェンダー68年製ストラトキャスター」です。
フェンダーがアメリカの大手放送局CBSに買収されたのが1965年。
1965年後期から発売されたストラトは、ヘッドデザインがラージヘッドに変更されました。いわゆるCBSロゴになります。
この頃のストラトは、現在150万円以上といった感じです。
※下記は「Made in Japan」にこだわった「確かな作り」を提供する「Traditionalシリーズ」のLate60sストラトキャスター。60年代後半、CBS以降のラージヘッド仕様で、ありそうでなかったバランス感。低価格モデルながら、この仕様なので長く愛用できそうな1本ですね。
Fender(フェンダー)
フェンダーの伝統的な楽器製作の美学と日本の洗練された クラフトマンシップを融合することで導き出されたMade in Japan Traditionalシリーズ。
ではつぎに「Blood Sugar Sex Magik期」のジョン使用ギターを深堀ります。
4.21歳のジョンが使用したギター
1958 Fender Stratocaster
1991年頃になると、ジョンは「PreCBS期のヴィンテージ・ストラト」を愛用するように。どんどんヴィンテージ趣味が進んでますね。
Blood Sugar期は、このローズ指板の「フェンダー58年製ストラトキャスター」がメイン。
ご覧のとおり、ローズウッド指板。なので、これも62年製前期のストラトと同様に、「スラブ貼り」の指板ですね。
ちなみに、1965年前期までの、いわゆる「Pre CBS」のストラトは、めちゃくちゃレアです。
ストラトキャスターの製造が開始されるのは1954年からで、繰り返しになりますがフェンダーは1965年CBSに買収されるので、買収前(1954年〜1965年前半)のフェンダーのギターはヴィンテージギターの中でもかなり希少。
物によっては500万円以上になるらしい。
ストラト関係の情報はストラト・クレイジーさんのサイトがかなり参考になります。
1957 Fender Stratocaster
ジョン・フルシアンテは、58年製のストラトキャスターと同時期に57年製のストラトキャスターも入手しています。
57年製ストラトキャスターも、「レッチリの5thアルバムBlood Sugar Sex Magik」でジョン・フルシアンテは使用しておりますが、メインではありません。
というのも、この57年製には、「流行りの」ジャンボフレットが打たれていたらしく、ジョンはこのフレットを「くだらない」という理由で、外し、フレットレス仕様にして使用しています。
57年製のストラトキャスターは、Blood Sugar Sex Magikに収録されているMellowship Slinky In B Majorで使用されています。
1966 Fender Jaguar
ジョンはストラトと同じぐらい大のジャガー好き。
Under the Bridgeのイントロはあまりに有名な一幕ですが、このMVでジョンが使用しているギターはマッチングヘッドが素敵な66年製のジャガーです。
「66のSherwood Green」以外にも、「62のFiesta Red」や、「60sのLake Placid Blue」や、「60sのOlympic White」など、カラバリ豊富にジャガー好きらしいコレクションを所有しています。
1962年デビューのジャガーは、現在、ヴィンテージ相場50万〜100万円のようです。
ストラトの上位機種としてジャガーはリリースされました。
※下記はジョンが敬愛しているジョニー・マーのシグネチャージャガー。スイッチがシンプルにモディファイされてます。
Fender(フェンダー)
ジョニー・マーが愛用している65年製ジャガーをベースにしながら、「スイッチ・システムをシンプルに」という要望に応じてモディファイ。
※ジャガーといえばカート・コバーン。下記はカート・コバーンのシグネチャージャガー。2ハム仕様。カートはレフティですが、このシグネチャージャガーはライトハンドモデルもあり。
Fender(フェンダー)
2基のハムバッキング・ピックアップ(DiMarzio DP100 Super Distortion / PAF DP-103)、コントロールは3つのドーム・ノブ(volume-volume-tone)、1弦側ホーン部にはトグルのピックアップ・セレクターを搭載。
1965 Fender Duo Sonic
ジョン・フルシアンテが「Under the Bridge」を作曲した際に使用したギターと言われているのが、こちらのフェンダー・デュオ・ソニック。
Then John said, “I wrote Under the Bridge on this guitar.”
出典:jfeffects.com
Gibson Les Paul Standard Gold Top
ジョン・フルシアンテは、初期の頃からところどころでレスポールも使用しています。
※下記のようにゴールドトップのレスポール・スタンダードを使用したりも。
なお、本文後半で紹介しておりますが、ジョン・フルシアンテは、ギブソンのレスポールカスタムもレッチリ加入初期から使用しています。
※下記はギブソン・レスポールのゴールドトップで、割と近年のモデル。
Martin D-18, D-28, 12 Strings
ジョンはアコギも愛用しています。ジョンはマーチン愛好家です。
レッチリにアコギサウンドを取り入れたのはジョンが最初です。
ジョンは1991年のBlood Sugarで、レッチリ史上初となるアコースティックギターを取り入れます。
I Could Have Liedの演奏はマーチンD-18。
D-18とD-28の違いは、D-18はサイドとバック材がマホガニーで、D-28はサイドとバックがローズウッド。
D-18はバインディングが黒で、全体的に簡素な仕上がり。
D-28の方が前に出てくる押しの強い音ですが、D-18のバランスの良さはレコーディングのりのいいギターとして、プロの愛用者も多い。
ポール・サイモンも愛用しているD-18。
ジョンは、ライヴでサイモン & ガーファンクルのFor Emily, Whenever I May Find Herをカバーしています、すごくいいですよ。
マーチンの12弦ギターもBlood Sugarで使用されました。Breaking the Girlの特徴的なギターの音色がマーチンの12弦ギターです。
※下記がD-18。
Martin(マーチン)
2012年に仕様を変更。ネックは最新のパフォーミング・アーティスト・スタイルを採用。
※下記はD-28。
Martin(マーチン)
ハンク・ウィリアムズ、ビートルズ、ジョニー・キャッシュ、ニール・ヤング、ボブ・ディランなどの伝説的なミュージシャンたち定番の愛機。
ではつぎに「Californication期」のジョン使用ギターを深堀ります。
5.29歳のジョンが使用したギター
1962 Fender Stratocaster
冒頭で紹介した62年製ストラトキャスターは、ジョンがレッチリに復活した1作目のCalifornicationから使用されました。
このギターはアンソニーからのプレゼント。
「62のストラト」は、ジョンが1998年にレッチリに復帰以降、メインギターとして使用され、2019年に再復帰した際も、この「62のストラト」と共にステージへ立ちました。
ジョンはこれまでに、数々のヴィンテージ・ストラトキャスターを愛用してきましたが、ジョンの活動をメインとして支えたのが、アンソニーからのプレゼントである「62のストラト」。ステキです。
レッチリの黄金期を象徴するジョン・フルシアンテのギターサウンドの多くをこのギターが支えました。
この頃のストラトは状態が良い、ミントコンディションだと300万円以上します。
※下記は現行の「アメリカン・オリジナル」シリーズの60sストラトキャスター。「アメリカン・オリジナル」はフェンダーがヴィンテージにフォーカスしたシリーズ。「サウンド・ルックス」共に「いい感じ」です。ラッカー塗装のなので経年劣化が楽しい。デニムと同じ感覚。
Fender(フェンダー)
1960年代ストラトの伝説的なスタイリングとトーンに加え、モダンなプレイヤビリティとスイッチング・オプションを提供するアメオリのストラト。
1955 Fender Stratocaster
Blood Sugarにも使用していた、Pre CBSのストラトですが、復帰後の第1作目にあたるCalifornicationで大活躍したのが、この「55のストラト」です。
ジョン・フルシアンテが使用したストラトキャスターの中でも、メイプル指板のストラトキャスターは珍しいです。
そして、繰り返しますが50年代のストラトは激レアです。例によって物によっては500万円以上になることも。
とはいえ、気楽に持ち運んでますね笑。
※下記は「アメリカン・オリジナル」シリーズの50sストラトキャスター。2トーンサンバーストや、メイプル指板など、「サウンド・ルックス」共に50s感満載。これいいですな。
Fender(フェンダー)
本機に搭載されているポッティング(ロウ漬け)されたPureVintage59シングルコイルStratocasterピックアップは、Formvarコーティングコイルワイヤーからクロスカバー出力ワイヤー、ファイバーボビン、アルニコ5マグネットに至るまで、当時のスペックを忠実に再現しています。
1960 Fender Custom Telecaster
最初に紹介した62年製ストラトと同じぐらいこの頃のライブで重宝したギターが、この「60のカスタム・テレ」。
通常テレキャスターはアッシュボディですが、このカスタム・テレはストラトと同じアルダーボディ。
つまり、このテレキャスターは、アルダーボディで、シングルコイルなので、ストラトと似た仕様になります。
しかし、スチールプレートにマウントされたピックアップはテレキャス独特の構造なので、ストラトとは全く違うサウンドです。
上記は、ボディ上部にテーピングをする前の状態。
下記が、アフターで、ボディの角をテーピングすることで右腕が当たる部分を保護、操作性を確保したモノと思われます。
オリジナルは150万円〜300万円ぐらいです。
ライヴだとParallel Universeで使用しています。
ご覧の通りワイヤレス・システムで音声を飛ばしています。
ちなみに、ジョンはこのテレキャスターのバックアップとしてストックしていた、「67のカスタム・テレ」を、ジョシュに譲っています。
ジョシュに譲った67年製のカスタム・テレキャスターは、鮮やかな3トーンサンバーストで、ピックガードの「f」のデザインも当然ありません。ただ、ボディ上部のテーピングは同様に施されています。
そして、ジョシュもライヴでParallel Universeの時に使用しています。かなりジョンのトーンに近いです。ステキですね。
1958 Gretsch White Falcon
アルバムCalifornicationで重要な役を担うのが、グレッチの58年製「ホワイト・ファルコン」です。
ジョンの枯れたサウンドと形容される多くはこのギターのニュアンスも大きい。
ジョンのホワイト・ファルコンは、友人のヴィンセント・ギャロが見つけてきた1本。
ヴィンセント・ギャロってヴィンテージオタクなんだとか。映画、アート、ファッション、音楽、レコード、バイクなどに精通してますし、ジョンと趣味が合いそうです。ギャロの映画「ブラウン・バニー」に、ジョンは楽曲提供してたりします。
グレッチの58年製「ホワイト・ファルコン」は、「Californication」「Otherside」で使用されていて、甘く切なく芳醇なサウンドを味わえます。
※下記は現行で入手できるクラシック仕様「ホワイト・ファルコン」。「ホワイト・ファルコン」は年代によってテイルピースのデザインが異なり、こちらはジョンが使用している「ホワイト・ファルコン」と同じ「キャディラックGテイルピース」仕様。
GRETSCH(グレッチ)
歴史的モデルを生み出したジミー・ウェブスター(1908-1978)がデザインした初代ホワイト・ファルコンである1955年の仕様を限りなく再現したモデルです。
※下記はビグスビー仕様。テイルピースの違いは「サウンド・ルックス・操作性」に影響します。
1940s Martin 0-15
ジョンがCalifornicationのころから重宝しているのが、マーチン「0-15」。
実はこのギター、もともとはプロデューサーのリック・ルービンが所有していたギター。
リックがアンソニーに譲り、アンソニーからジョンが借りたという経緯。
小振りな「0-15」は弾き語りなどでも重宝しているようで、ジョンのソロ作品でも多く使われている。
ジョンの「0-15」は40年代製。
※下記は「000-15M」。「0-15」同様オールマホガニーで構成された1本で、「0-15」は「シングルO」という最も小振りなボディサイズを意味しており、「000-15」は「トリプルO」と読みます。ちなみに、中間サイズの「00」は「ダブルO」。なお「D-28」の「D」はドレッドノートを意味しており「トリプルO」よりも更に大きなボディサイズとなっています。
Martin(マーチン)
オール単板のマホガニー・ボディの15シリーズ。オールド・マーティンを彷彿とさせる風格を兼ね備えており、フィンガーボードのダイアモンド・スクエア・ショートパターンのインレイも渋い。
※サイズ感的には「0-18」が「0-15」と同じボディサイズになります。参考までに。
Martin(マーチン)
トップ材はシトカ・スプルースを使用。
ではつぎに「By the Way期」のジョン使用ギターを深堀ります。
6.32歳のジョンが使用したギター
1963 Fender Stratocaster
ジョン・フルシアンテは、2001年のツアーに、62年製ストラトキャスターのバックアップとして、63年製ストラトキャスターを使用していました。
また、この63年製ストラトキャスターは、By the WayのMVでも使用されています。
下記は、2001年のRock in Rio出演時、Soul to Squeezeで63年製のオリンピック・ホワイトを使用しているのを確認できます。
1999 Fender Stratocaster
こちらの99年製ストラトキャスターは、フェンダー・カスタムショップ製の1本で、Can’t StopのMVで使用されています。
特徴的なシルバー・スパークル・フィニッシュ。マッチングヘッド。
このギターはあくまで、撮影用に借りてきた物のようで、ジョンが所有しているわけではないようです。
MVの背景色であるオレンジと、ジョンの大きめのグレーシャツとの愛称が抜群な1本。さすが撮影用に選抜されただけはありますね。
Fender Toronado Deluxe
つづいて、こちらもCan’t StopのMVで使用された鮮やかなオレンジが目を引く、フェンダーのトロナド。
このトロナドというギターは、98年にフェンダーがメキシコ生産のデラックス・シリーズとして製作されたモデル。
なお、デラックス・シリーズは、モダンなアレンジを加えた仕様が特徴で、幅広いトーンコントロールや、ヒールカット・ジョイントによる演奏性の高さなど、ハイファイなシリーズ。メキシコ生産のシリーズなのでコスパも良い。
トロナドは、フェンダーでは珍しい2ハム仕様。残念ながら廃盤モデル。(Squireブランドでは製造している模様)
このギターも、カスタムショップ製シルバー・スパークルのストラトキャスター同様、MV用のレンタル品でジョンの趣味ではないようですね。撮影監督のマーク・ロマネクの意向で選ばれたギターなんだそうです。MVのテーマと合っていて格好いいです。
ぶん投げちゃってます。
なにはともあれ、このギター、MVの世界観に合ってますし、ジョンの佇まいもどこかモードな雰囲気が目新しく、レッチリらしさと現代アートな側面が両立されていて好き。
Fender Mustang
ジョン・フルシアンテがオマーとの課外活動などで使用していたフェンダー「ムスタング」。
ムスタングは1964年にスチューデントモデルとしてデビュー。
デュオソニック同様、ムスタングもショートスケール。
上記は2003年のジョンとムスタング。
ムスタングはカート・コバーンが愛用したことでも有名。(カートもBOSSのDS-2愛用。)
下記2000〜2001年のジョン・フルシアンテ。
ムスタングは「ストラトなどのロングスケールギターよりだいぶ小振り」なのがわかります。
ちなみに、オマーとジョンの作品「OMAR RODRIGUEZ LOPEZ & JOHN FRUSCIANTE」は2003年にレコーディングされています。
※オマーとジョンとムスタング。
「OMAR RODRIGUEZ LOPEZ & JOHN FRUSCIANTE」のジャケットは「ジョンの赤ジャガー」が使われてましたね。
※下記は現行で入手可能なファンダー・ムスタング。先述した「Made in Japan」にこだわった確かな作りを提供する「Traditionalシリーズ」からの1本なので、作りは間違いない。
Fender(フェンダー)
22本のヴィンテージスタイルフレットを装備した9.5インチラジアスのUシェイプメイプルネックがTraditionalシリーズならではのクラシカルな演奏製を提供。
※「OMAR RODRIGUEZ LOPEZ & JOHN FRUSCIANTE」
Taylor 314CE
ジョン・フルシアンテのイメージからすると、かなり意外とも思えるテイラーの「314CE」。
下記ですね。
※なお、上記の動画でジョンが弾き語りしている楽曲はラモーンズの「Havana Affair」。下記が原曲になります。
ジョン・フルシアンテは、「By the Way Tour」でこの「314CE」を使用していました。「Venice Queen」の後半で使用。
また、ラモーンズの「Havana Affair」も、「By the Way Tour」の頃に行われたライブで演奏しており、その様子はライブ映像作品「Live at Slane Castle」に収録されています。
下記の動画は、テイラー(Taylor 716)とマーチン(Martin D-42)の「弾き比べ聴き比べ動画」。どちらのギターもジョン・フルシアンテが使用している型番とは異なるのですが、動画内2曲目でレッチリの「Slow Cheetah(Stadium Arcadium収録曲)」を演奏しているので、各社の特徴を比較するには有益な内容なのでは?と思ったので一応貼っておきます。(再生すると2曲目(1:16〜)からスタートします)
※下記がテイラーの「314CE」。名実ともに安定感のある「314CE」。ヴィンテージのアコギは管理が大変ですが、テイラーならツアーでの取り回しも良いので「いつもはマーチン一筋」な印象のあるジョンも納得の1本なのでしょう。
Taylor
テイラーの代表的なモデルとして人気の「314ceV-Class」。スプルースで構成されたGAシェイプのボディには新たに開発された「V-Classブレーシング」を採用しレンジが広くダイナミックで迫力のある鳴りが特徴。ピックアップシステムに「ES2」を搭載し”ピエゾ臭さ”のないナチュラルなサウンドを出力。音作りのしやすさにも定評があります。
「314CE」は、ジャキっとしていて、鳴りも、立ち上がりも心地よいギターなので、たしかに、ジョン・フルシアンテの好みに合っているのかもしれません。ちなみに型番のCE、Cはカッタウェイモデル(Cutaway)の意味で、Eはピックアップ(Electronics)搭載モデルの意味になります。
※下記は「Live at Slane Castle」。レッチリの映像作品はいずれも最高ですが、「Live at Slane Castle」は「ジョンの勢いに乗りまくっている演奏が楽しめる」という点において極めて最高なので、ジョン・フルシアンテが好きな方には、特にぜひ1度は見てほしい作品です。
ワーナーミュージックジャパン
オープニングからエンディングまでずっと最高です。
ではつぎに「Stadium Arcadium期」のジョン使用ギターを深堀ります。
7.36歳のジョンが使用したギター
1961 Fender Stratocaster -Fiesta Red-
ジョン・フルシアンテは、メインの62年製のストラトキャスターに加えて、ステイディアム・アーケイディアム期からは61年製のストラトキャスターも頻繁に使用していました。
上記の写真から、指板の継ぎ目が、ヘッド側に緩く丸みを帯びたカーブを描いていることから、「ローズウッドのスラブ貼り」であることが推測できる。
なお、上記のフィエスタ・レッドと、次に解説するオリンピック・ホワイトの61年製ストラトキャスターも、共にやや指板がブラウン寄りの色味。
※下記も「Traditionalシリーズ」の60sストラトキャスター。この価格でこの仕様。この価格でスラブ仕様なんです。やっぱりFiesta Redって魅力的な色ですね。
Fender(フェンダー)
細めに設計されたナット幅なので握りやすく弾きやすい仕様。
※「スラブとは」下記のとおり。
「ローズウッドのスラブ貼り」とは、指板材のローズウッドをネックに対してフラットに接着する工法です。この工法は、1958年〜62年前期までのストラトキャスターに採用されていました。
出典:sk blog
1961 Fender Stratocaster -Olympic White-
ジョン・フルシアンテは、フィエスタ・レッドの61年製ストラトキャスターと同時期に、下記のオリンピック・ホワイトの61年製ストラトキャスターも使用したいます。
「スラブ貼り」なのが指板の継ぎ目からわかります。
なお、上記の2枚目の写真のとおり、ジョン・フルシアンテは、レッチリの結成メンバーであるジャック・アイアンズの息子でギタリストのザック・アイアンズに、このギターを譲っています。
写真から、わかるとおりフィエスタ・レッドと同様に指板の継ぎ目が、ヘッド側に緩く丸みを帯びたカーブを描いていますね。
聖なる1枚。
そして、背面。カバー、外されていますね。
下記の動画で、「オリンピック・ホワイトの61年製ストラトキャスター」使用シーンが確認できます。
※下記は「Traditionalシリーズ」60sストラトキャスターのOlympic White。この配色も魅力的。こちらもスラブ指板。ストラトの赤・白・サンバースト、どれも格好よくて悩ましいですね。
Fender(フェンダー)
Traditionalシリーズのために選定されたオリジナルピック アップはリアルで音楽的なヴィンテージトーンを奏でます。
チャドがツイートしたギター
また、2021年のチャドのツイッターにあがっていた下記の写真は、以上の経緯から、奥から指板の色味とヘッドの凹みから62年製ストラトキャスターと思われ、つぎは指板がメイプルなので55年製ストラトキャスター。
つぎは指板の色味とスラブ貼りのため消去法で61年製ストラトキャスター(フィエスタ・レッド)、つぎはヘッド形状とジョンの所有傾向からしてPre CBS期のストラトで、かつ、指板の継ぎ目が直線的なので62年後期以降のストラトキャスター(おそらく63年製のオリンピック・ホワイト、バイ・ザ・ウェイのMVで使用)と推測。
つぎはお馴染みの60年製カスタム・テレキャスター、最後の最前列はフィエスタ・レッドのマッチングヘッドであることから62年製ジャガーと推測することが可能です。
1969 Gibson Les Paul Custom
Stadium Arcadiumのレコーディング時に何曲かで使用したギブソンの「レスポールカスタム」。Stadium Arcadiumのツアーでも使用していました。
1957年からレス・ポールはハムバッカーピックアップを搭載するようになります。
それ以前はP-90と呼ばれるギブソンのシングルコイル・ピックアップ、いわゆる「ソープバー」が積まれていました。
ジョンの「69のレスポールカスタム」には通称「P.A.F.」が搭載されてます。(ピックアップカバーは外されています)
Stadium Arcadium収録の、Readymadeや、Make You Feel Betterで使用。レスポールらしい高密度の歪みトーンが、曲調とマッチしててかっこいいです。
ヴィンテージ・レスポールも、ストラトと同じぐらい貴重なので、200万ぐらいしてますね。もっとしてるかも。
あと、ベスト盤に収録されているFortune Fadedもライブではこれ使ってます。
Fortune FadedはMVだと3ピックアップのSG使用してますね。
※なお、下記のように「Mother’s Milk期」も、ジョンはレスポールカスタムを使用しています。
3ピックアップ仕様のゴージャスな1本ですね。
下記も同時期の写真。引きのアングルでどうぞ。
※下記はカスタムショップ製のレスポールカスタム。高価ですが、この存在感は代え難い格好良さがありますね。
1961 Gibson SG/Les Paul Custom
ジョンが所有している「SG」は「レスポールカスタム仕様」の超絶ヴィンテージな「SG」。下記ですね。
※下記「Fortune Faded」のMVで活躍してます。ピックガードが白だったり、ピックが3基搭載されていたり、ヘッドやインレイのデザインもレスポールカスタムと同様のゴージャス仕様だったりと、とにかく格好いい1本。
なお、ジョンが使用しているこの「SG」には、かなりレアな「Sideways Vibrola(サイドウェイ・バイブローラ)」というテールピースが搭載されています。
「SG」には割と「Maestro Vibrola(マエストロ・バイブローラ)」を搭載されていることがありますが、ジョンのは61年製なので「Sideways Vibrola」がオリジナル仕様と思われます。
なお、「Sideways Vibrola」はブランコ型のテールピースになります。
ジョンがこの「1961 Gibson SG/Les Paul Custom」を使用しているのは、ピーター・フランプトンの影響があるかも。
※下記左端、ハンブル・パイ時代のピーター・フランプトン。まさにコレ「Gibson SG/Les Paul Custom」、「Sideways Vibrola」。
「SG」自体は61年にリリースされ、当時は「レスポール」のフルモデルチェンジ版として販売されていました。
そのため、当時は新型レスポールとしてラインナップされていましたが、当のレス・ポール氏本人がこれを良く思っておらず、レス・ポール氏は63年にギブソンとの契約を打ち切ることに。
こういった経緯で、「新型レスポール」としてデビューした後に「SG」という名称へ変更され、今日まで販売されているというのが「SG」誕生の流れになります。
ジョン・フルシアンテは「Fortune Faded」のレコーディングで、この61年製の「SG」を使ってます。
MVで確認できるようにアコギはにはお馴染みの「0-15」を使ってますね。
ヴィンテージの「SG」も仕様によって価格の波がありますが、だいたい80万〜150万ぐらいしてます。
※下記は現行「SG」でエピフォンbyギブソンの1本。60年代のヴィンテージ仕様を復刻しており、「Maestro Vibrola」を搭載しています。なにしろ低価格なので、クラシックなデザインが好きな方なら「はじめの1本」に良いかも。「はじめの1本」に「Maestro Vibrola」が搭載されてるなんて素敵だと思います。
Epiphone
マホガニーのボディ、インディアンローレル指板、スリムテーパーネックシェイプにヴィブラート効果とテイルピースカヴァーの彫金デザインが特徴的なクラシックなルックスで人気を誇ります。王道のルックスを手頃な価格で実現。
※下記はギブソン製の現行「SG」。なんだか「奥ゆかしい」。存在感ありますね。
ギブソン(GIBSON)
ピックアップには Gibson Burstbucker 61R/61Tを搭載。
なお、下記のようにサンバーストカラーのストップバーテールピースの「SG」も所有しているようです。
Gibson ES-335
自宅やちょっと使いで使用してる「ES-335」。
このES-335はジョン曰く生産年が不明な1本。
※上記のとおり、ジョンのES-335は改造されてますね。ストップバーテイルピースが外され、ビグスビーB7が装着されてます。下記がビグスビーB7。
SCHECTER
インダストリアルなデザインが格好いい。B7はアーチトップギターでの使用に最適化されています。
※下記はジョンがホワイト・ファルコン以外のハコモノ使ってる貴重なライブ映像。改造されたES-335のサウンドをお楽しみください。
ちなみに、この動画の「ジョシュじゃない方の人」は、クラウトロックバンド「NEU!」の結成メンバー、ミヒャエル・ローター。
ではつぎに2010年以降の「ソロ第2期」のジョン使用ギターを深堀ります。
8.40歳のジョンが使用したギター
1980 Yamaha SG2000
ジョンのソロ・エレクトロニック期では、ヤマハのSGが大活躍します。
ジョンがレッチリを脱退し、2010年頃からソロアルバムのレコーディングで使用しているギターが、ヤマハの「80のSG2000」です。
ソロアルバムは、繊細なサウンドメイクが増え、シンセサイザーやドラムマシーンを多く使用するようになりました。
そのため、デジタルレコーディングに移行したため、音の粒だちやサステインのバランスを考慮しSG2000が気に入ったそうです。たしかに、この頃の作風にSG2000はマッチしていますね。
他にもジョンはSG1500など、ヤマハのギターも何本か所有しているみたいです。
「John Frusciante: War and Peace」で、当時のインタビュー記事がかなり詳細に書かれています。
ここまでみなさま、お疲れさまでした。
それでは今回のまとめに入ります!
9.まとめ
2022年、ジョンのメインギターは今も62年製ストラトキャスター。
円熟したジョン・フルシアンテのストラトから目が離せない!!
この記事は下記を参照しつつ、筆者独自の経験と考察を踏まえて構成しています。
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今日は以上です。
skでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
記事が参考になりましたら幸いです。
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ワーナーミュージック・ジャパン
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